第20回 uncherry Bossa nova guitar school 発表会 / 第1部

15 / Oct / 2023 (sun)

今年も発表会を行いました。

ギター15名・ウクレレ2名の総勢17名がステージに登場しました。ステージで演奏した生徒の皆さま、また当日裏方で色々とお手伝いをしてくれた方々、アルペジオホールの本越先生、そしてなによりご来場いただいた観客の皆さま、本当にありがとうございました。

普段からライブをしている生徒さんも多く、それぞれに個性豊かなステージを作ってくれたと思います。選曲もMCも個性的でよかったですし見ていて楽しかったと思います。皆んな凄いなと思いました。

それでは、当日の模様を写真で振り返ります。

まずは恒例のエイエイオー!ここは完全にやらせです。本番前は皆んな緊張気味。普通のポーズでも撮ってるけど、表情が硬い!(笑)なので、こちらの写真を採用しています。調べたら第7回からエイエイオー!ってやってました。

気合は十分!さて本番はいかに・・・

※演奏者名の後「」内は曲名、Uはウクレレ、*印は弾き語りです。

1. 西口(講師)「Desafinado(ヂザフィナード)」

今年は僕がトップを務めさせていただきました。曲は定番の「ヂザフィナード」を弾き語りで演奏しました。今年からしっかり取り組んでいる弾き語りですが、ようやくマシになってきたな、と後でビデオを見返して思いました。

2. 川口さん「As time goes by(時の過ぎゆくままに)」 U

久しぶりの出演の川口さん。曲はジャズスタンダードの定番「As time goes by」をソロウクレレで演奏してくれました。一昨日に衝動的に購入した本人曰く「感動的に弾きやすい」というウクレレを引っ提げて挑んでくれました。序盤で少しコードを見失ってしまいましたが、もう一度最初からやり直して演奏すると、そこからは練習通りの演奏をすることができました。悩んでいたセーハの音も、新しいウクレレだとキレイに出ていたのでよかったです。今度は最初からスムースに演奏できるようにまた練習を頑張っていきましょうね!

3. シノさん「Samba de Verão(サマー・サンバ)」*「Brigas nunca mais(もう喧嘩はしない)」*

昨年に続いて2年連続の出演のシノさん。緊張をほぐすために演奏前のMCで、2匹の飼い猫がどの曲の練習の時に機嫌よく懐いてくれるかの話をしてくれました。1番人気はWAVEだそうで、今回選んだ曲は人気No.2と3だそうです。シノさんも今年新調したギターで演奏してくれたのですが、そのギターと自身の演奏の上達により、昨年よりも格段に音量も大きく音色も良くなっていました。1曲目は緊張から少しテンポが速くなりましたが、最後まで乱れることなくしっかり演奏。2曲目は曲の良さが伝わる演奏でよかったです。元々歌は上手なので、今後ますます期待できます。これからも楽しみにしています!

4. ほまり~にょさん「Someday my prince will come(いつか王子様が)」

4年ぶりの発表会出演のほまり~にょさん。演奏前に去年は客席から見ていたけど、今年はここに戻って来られて良かったと言っていたのが印象的で、それを聞けてとても嬉しい気持ちになりました。曲はディズニーの「いつか王子様が」の中村善朗さんのアレンジのギターソロを披露。あえて2曲演奏せずに、この1曲の思いをこめた素晴らしい演奏でした。力強い音、的確なリズムとテンポ、最後まで集中力が途切れずに最後の一音まで気持ちをこめて演奏していたので伝わってきました。会場からの拍手がそれを表してしましたね。素敵な演奏をありがとうございました!

5. Bishop あかいさん「Regra tres」*「Lindeza」*

直前のレッスンまで演奏曲を悩んでいたあかいさん。僕が強制的にあかいさんの個性が生きる曲を選ばせてもらいました。演奏前には自身のステージネームの由来と曲の説明をして会場を和ませてからスタート。1曲目の「Regra tres」は畳み掛けるようなアップテンポで迫力のある演奏を披露。2曲目の「Lindeza」はあかいさんの甘い声が映えるしっとりしたテンポですごく良かったです。あとはギターと歌詞の発音の細かい部分を詰めていけばもっともっと良くなりそう。これからも楽しみながら演奏してさらに上達していきましょう!

6. 中井さん「A Felicidade(フェリシダーヂ)」

6番目に登場の中井さん。曲は名曲「A felicidade」をソロギターで演奏してくれました。僕がYoutubeにアップしている江部賢一さんのアレンジです。僕の演奏を聴いてやりたいと思ってくれたので嬉しかったです。交流会で弾いた時は音が小さかったので心配でしたが、発表会本番は、使用ギターも変更して音量も大きくなり、しっかりとしたタッチで力強い演奏を聴かせてくれました。細かい部分はレッスンの時の演奏どおりとはいきませんでしたが、最後のコードを弾き切るまで集中力高く演奏されていたのが印象的でした。熱演ありがとうございました!

7. 兵頭さん「Round Midnight(ラウンド・ミッドナイト)」*

もうベテランの域の兵頭さん。曲はセロニアス・モンク作曲のジャズスタンダードの名曲。弾き語りで披露してくれました。演奏前のMCで軽く会場を笑わせてからスッと演奏に入るあたりがニクいです。演奏も非常にスムースでメチャクチャかっこよかったです。歌の強弱に合わせたギターの伴奏も工夫が随所に感じられてアレンジも良かったし、ボサノバの時の兵頭さんとはまた違った力強い表現ができていたように感じました。ジャズバラードもこんなにかっこよくできるなんて凄いです。会場からの拍手も大きかったですね。熱演ありがとうございました!

8. いまなかさん「Sing sing sing」「Take Five」 U

ウクレレでいつも迫力のある演奏を聴かせてくれるいまなかさん。今回はジャズの難曲に挑戦です。1曲目のTAKE FIVEはちょっとゆったりめのテンポで丁寧に音を紡いでいきます。自身でアレンジした間奏もアヴァンギャルドでかっこいい。かなり難しいことに挑戦してくれました。2曲目はスイングジャズの名曲をアップテンポで演奏。間奏のボディヒットを多用したパーカッシブなソロもかっこよかったな~。リズムも走らなくなって全体的に安定してきました。素敵な演奏をありがとうございました!

9. ringoさん「Emoldurada」*「時をかける少女」*

ringoさんこと藤友さんが登場。ステージネームの由来をMCで伝えてから演奏をスタート。1曲目はアン・サリーさんで有名な曲です。レッスンの時より全然声も出ているしギターもしっかり弾けててびっくり。ringoさんの声質にもあっていて素敵な弾き語りになっていました。2曲目は直前まで演奏するか悩んでいた「時かけ」。何を悩んでいたの?と言いたくなるぐらいの出来具合でとても良かったです。1週間後のライブも楽しみになってきました。ライブでもこの調子でよろしくお願いいたします!!

10. 高さん「Por causa de você( 君ゆえ)」「Canto de ossanha(オサーニャの歌)」

前半のトリを飾ってくれたのは、バーデン・パウエルが大好きな高さん。今回ももちろんバーデンの曲を選曲。MCで最近の趣味のソロ登山の話で軽く笑いをとってからスタート。1曲目はバラードをしっとりと、でもバーデンらしくパンチの効いた音色で演奏してくれました。2曲目の演奏前にもMCで東京のコンビニでの失敗談を言って軽く笑いをとってからスタート。アップテンポで難易度の高いアレンジを高さんらしく迫力の演奏で聴かせてくれました。演奏終了後の歓声と拍手が凄かったですね。今年も素敵な演奏をありがとうございました!

この後、第二部へ続きます。

第20回 uncherry Bossa nova guitar school 発表会 / 第2部

15 / Oct / 2023 (sun)

※演奏者名の後「」内は曲名、*印は弾き語り、☆印はオリジナル曲です。

11. 長尾さん「Pretty World」*

後半のトップを飾ってくれたのは長尾さんです。曲は小野リサさんで有名な「Pretty World/Sa marina」。それを弾き語りで披露してくれました。演奏前に曲の由来を説明してからスタート。ずっとギターの音量の小ささが課題でしたが、今回はそこをクリアできていたと思います。間奏のアルペジオも上手になりましたね。歌声もいつも通りに伸びやかで素敵でした。そしてテンポをしっかりキープできていたので、聴いていてとても心地よかったです。演奏終了後の会場からの拍手も大きかったです。素敵な演奏をありがとうございました!

12. 橋本さん「Samba Triste(悲しみのサンバ)」

続いて登場の橋本さんは、今回バーデン・パウエルの難曲に挑戦!MCでメチャクチャ緊張していてリハーサルでも止まったから本番も3回ぐらい止まるかも?と言ってましたが、そんな心配は杞憂でした。右手のimでカッティングする奏法も迫力がありましたし、3連が続くフレーズでもずれることなくリズムがしっかりしていました。課題だったバロック調の単音フレーズもなんとか弾きこなして、最後のたたみかけるようなコードワークへ。最初から最後まで終始安定した演奏で聴いていて引き込まれていきました。会場も盛り上がっていました。本当にお疲れ様でした。熱演ありがとうございました!

13. 加藤ホフ信一さん「Bossa nova lovers」*☆

当教室一番のショーマン、加藤さんが登場。今回は今年作ったオリジナル曲で参戦です。今年はなんとフリップ芸を披露!?お客さんみんなでサビで合唱できるように工夫を凝らし、みんなで入念に練習。そして演奏がスタート。曲は今年の夏のイベント「Bossa nova lovers」で披露したその名も「ボサノバラバーズ」。序盤はちょっとギターに緊張が見られたけど、歌い始めるとよく通る声が会場中に響き、とても楽しい雰囲気になりました。間奏のイパネマの口笛アレンジもいいですね。最後はみんなで練習した通りに大合唱。幸せな時間と空間がそこに出現しました。熱演ほんとうにありがとうございました!追記:写真のケイン・コスギのイラストは中学生の娘さんが描いてくれたそうです。

14. 渡辺さん「Falando de amor」*「Tristeza(トリステーザ)」*

そして今年はうちの教室で一番ライブ演奏をしている渡辺さんが登場。盛り上がった加藤さんのあとでやりにくいかな?と思いましたが、そこはさすがに落ち着いて、自分の色に会場をすぐに染めてしまいました。1曲目は「Falando de amor」。リズムもテンポもバッチリで、よく通る個性的な歌声が心地いい。間奏のギターソロもばっちり。2曲目はおなじみ「Tristeza」。アップテンポな伴奏に乗って笑顔で歌う渡辺さん。会場も自然とサビで合唱。楽しい幸せな空間になっていきました。サンバの持つ力を表現してくれたと思います。素敵な演奏をありがとうございました!

15. 河井さん「I can’t give you anything but love」「Apelo(アペロ)」

盛り上がった後でやりにくいと言いながら笑顔で登場した河井さん。1曲目「捧るは愛のみ」の説明をしてから演奏をスタート。河井さんらしい張りのある音色と大きい音で会場を圧倒。自分でアレンジした間奏もかっこよく決まりました。ノリノリで弾き切った後、2曲目のバーデン・パウエルの「Apelo」へ。不穏な雰囲気のイントロから始まり、テーマへ。ブリッジ近くで弾く河井さんの乾いた音色がこの曲にマッチしていて、リズムのキレもめっちゃかっこいい。単音フレーズが続くパートもしっかり弾きこなして後半へ。最後まで緊張感が途切れない演奏が見事でした。今年も熱演ありがとうございました!

16. 徳山さん「O grande amor(偉大な愛)」*「LOVE」*

弾き語りのトリを飾ってくれたのは徳山さん。MCで緊張していると言いながら演奏スタート。曲は「O grande amor」。ほぼギターソロのような長いイントロを弾いてから歌が始まるアレンジです。ボサノバらしいささやくような歌声がほんとに素敵です。間奏のギターソロもいい感じで、この曲の切ない雰囲気を表現してくれました。2曲目はガラッと雰囲気を変えてジャズスタンダードの「LOVE」。ギターでスイングのリズムを表現するのが苦手だったのですが、いい感じでスイングしていました。英語の発音も歌も上手くていい雰囲気。かっこよかったです。素敵な歌声と演奏をありがとうございました!

17. まつげんさん「Introdução ao poema dos olhos da amada(恋人の瞳)」「O Amor em Paz(平和な愛)」

そして今年の生徒さんの大トリで登場してくれたのがまつげんさんです。トリも全然嫌がらず引き受けてくれて助かりました。1曲目は「恋人の瞳」をソロギターで演奏。まつげんさんの得意なバラードナンバーです。単音と和音のバランスが良くて、そして音色が抜群によかったです。太くて甘い音色から、硬くてキレのある音まで多彩な表現でした。さすがです。テンポも速くなることもなく、この曲の持つ苦味のある切なさが表現されていました。2曲目は「O amor em paz」。これも落ち着いた演奏で、トリを飾るのにふさわしい演奏だったと思います。大役ご苦労様でした。ほんとにありがとうございました!

18. 西口(講師)「Corcovado(コルコバード)」「Fotografia」

最後はもう一度僕が演奏。「Corcovado」と「Fotografia」を歌わせていただきました。ホールの反響がいいので、歌っていて気持ちよかったです。アンコールまでいただき、最後は「イパネマ」をみんなで合唱しました。ありがとうございました。

改めて、参加してくださった生徒の皆さま、また当日裏方で色々とお手伝いをしてくれた方々、アルペジオホールの本越先生、そしてなによりご来場いただいた観客の皆さま、本当にありがとうございました。

この後、楽しい打ち上げ「番外編」へ続きます。

第20回 uncherry Bossa nova guitar school 発表会 / 番外編

15 / Oct / 2023 (sun)

ここからは番外編で、楽しかった打ち上げの模様です。場所は玉造のフレンチレストラン「RiRe」です。広々と贅沢な空間で貸し切りさせて頂きコース料理を堪能しました。

会場は早くも乾杯モード全開!

さて、今から打ち上げですよー!

皆んなもこの笑顔。飲むぞー!

カンパーイ!

あ~幸せ。

前菜。最初からすごくオシャレな一皿が。味は優しく、触感は独創的でパリパリや、しっとり、もっちりと色々あって楽しい。

ちょっと早すぎるんちゃう?とツッコまれながらもマツゲンさんが登場!酔っぱらう前に演奏したいとのこと。みんなで拍手!

さつまいものスープ。疲れた身体に沁みます。写真にはないけれど自家製パンも美味。

魚料理。ここから皆んな会話がなくなり、ただ静かに食べるモードに。お酒も効いてきて発表会の心地よい疲れが・・・。

お肉料理。めちゃくちゃ美味しい!お肉は柔らかく、ソースもいい塩梅。

そんな中、橋本さん登場!「お肉、食べててください。」とこっそり演奏する戦法に。いやいやBGMにはもったいない演奏でした。ありがとうございます。

僕らも演奏する事にしました。

この時期にだけ現れるユニット「パウロ・イ・ルイーザ」。夫婦漫談の後・・・

皆さま、いつもお世話になっております。感謝の気持ちを込めて演奏しました。♡

いまなかさん登場。打ち上げは弾き語りを披露。芸達者!

ユニット「ゆきとひつじ」で活躍中の渡辺さんも出てきてくれました。

兵頭さん。韓国ドラマにハマっているそうです。

河井さん。若かりし日に三好先生から習っていたフラメンコギターの曲を。ギターも三好先生から譲り受けたものだそうです。フラメンコもいいな。

あかいさん。発表会では間に合わず演奏できなかった曲を披露。また来年もガンバルゾー!と嬉しいお言葉を。

高さん。こちらも発表会と違って弾き語りでした。

皆さま、演奏ありがとうございました!

最後のデザート。甘さがほどよく美味しかった。

楽しい宴も終わりを迎えました。

今年も皆さんのおかげですごく楽しい打ち上げとなりました。「RiRe」の空間を貸し切り出来て、本当に贅沢な時間でした。「RiRe」さんにも感謝です。

帰っていく皆さんを見送りました。

橋本さんが最近購入のギターケース。色がいい!皆んなに「いいな」と言われてゴキゲンの橋本さん。

お店のマダムが扉の前で、一人ひとりに挨拶していました。

なんとなく「お名残り惜しい」皆んな。こんな時間が楽しい。

じゃあね。また!と言って別れて、長い一日が終わりました。

後ろ姿がいいな。

アルペジオホールからRiReへの移動は大変だったけど、こんなに広く沢山のギターも置けるし、貸し切りできて贅沢でした。「RiRe」さんに感謝です。そして参加してくれた皆さま、本当にお疲れさまでした。来年もまたよろしくお願いいたします。

第19回 uncherry Bossa nova guitar school 発表会 / 第一部

16 / Oct / 2022 (sun)

発表会も19回目を迎えました。ギター19名・ウクレレ1名の総勢20名がステージに登場しました。ステージで演奏した生徒の皆さま、また当日裏方で色々とお手伝いをしてくれた方々、そしてなによりご来場いただいた観客の皆さま、本当にありがとうございました。

今年は、クラッシックギター専用のホール「アルペジオホール」で初のPAなしの発表会を行いました。PAがない分、時間に余裕が出来たので、1人2曲まで演奏できる様になり、9名の生徒さんが2曲披露してくれました。演奏はそれぞれに個性があって、持ち味も出し切ってくれたので、とてもいい発表会になったと思います。

それでは、当日の模様を写真で振り返ります。

まずは恒例のエイエイオー!

気合は十分!さて本番はいかに・・・

※演奏者名の後「」内は曲名、Uはウクレレ、*印は弾き語り()内は発表会の出演回数です。

1.谷口さん「Garota de Ipanema」*(初)

トップを務めていただいたのは初めての発表会の谷口さん。曲は「イパネマの娘」を弾き語り&ギターソロで演奏してくれました。初めてだし、本人曰く緊張しやすいと聞いていたので、トップを任せてどうだろうと思っていましたが、自己紹介と曲紹介も落ち着いていて、その流れで演奏に入り堂々とした演奏を披露してくれました。イントロからギターの軽快なリズムを奏で、そこに透明感のある歌声を乗せて素敵な演奏でした。ギターソロで少し苦笑いが漏れていましたが、そこは今後の課題ということで。演奏後の一言も爽やかな印象でよかったです。お疲れ様でした!

2.中井さん「Signe」(5)

2番は5回目の発表会になる中井さん。今回はエリック・クラプトンのアルバム『アンプラグド』からちょっとボサノバっぽい「サイン」を演奏してくれました。演奏前に来ていただいたお客さまに感謝を述べるなど、今までと違って落ち着いて見えました。レッスンの時と同じような感じで、とてもスムースに演奏がスタート。最後までその勢いを止めることなく素敵な演奏になりました。最後のコードを「ジャーーン!」と大きく鳴らした時には会場から「イェーイ!」という声がかかるなど盛り上げてくれました。素敵な演奏をありがとうございました!

3.加藤さん「Desde que o samba é samba」*(2)

2回目の発表会の加藤さん。今回はカエターノ・ヴェローゾの名曲「サンバがサンバであった頃から」の弾き語りに挑戦です。自己紹介のMCで早速ひと笑いを取り、曲を演奏する前にギターを鳴らしながらカエターノがこの曲を作った経緯を語り、そこでもひと笑いを取り、いよいよ本編がスタート。派手さはないけどしっかりとリズムを刻むギターに乗せ、張りのある声でしっかりと歌詞を伝えようとする姿は素敵でした。加藤さんのこの曲に対する想いは、演奏後の大きな拍手からもわかるとおり、しっかりと会場のみなさんに伝わっていたと思います。熱演ありがとうございました!

4.今吉さん「Garota de Ipanema」(初)

今回が初めての発表会参加の今吉さん。曲は谷口さんに続いて「イパネマの娘」ですが、こちらは完全なソロギターに挑戦です。もちろん初出演なので緊張もあったと思いますが、こちらが思っているよりも落ち着いて見えました。決して派手さはないですが、少しゆっくりめのテンポで曲の魅力を大事にした情緒を感じさせる演奏をしてくれたと思います。今できることをしっかりやろうという姿勢に好感が持てました。たぶんそういう今吉さんの生真面目さが伝わったのか、演奏後には大きな拍手が聞かれました。素敵な演奏をありがとうございました!

5.シノさん「Primavera」*(初)

こちらも初めての発表会のシノさん。とはいえ、ヴォーカリストとしてはライブ慣れしているので、自分のギターに関するエピソードでひと笑いを取り、自己紹介と曲紹介のMCもバッチリでした。そして曲は、作詞:ヴィニシウス・ヂ・モライス、作曲:カルロス・リラの名曲「プリマヴェーラ/春」です。小野リサさんとカルロス・リラのデュオ・ヴァージョンを参考にしています。初めてギターの弾き語りを人前で披露するので、その緊張感はかなりのものだったと思います。それでも臆することなく最後までしっかりその素敵な歌声とギターを聞かせてくれました。練習の時から課題にしていた最後のコードの音もしっかり鳴らせていましたね。がんばりました。素敵な歌声をありがとうございました!

6.橋本さん「Triste」(2)

6番目は昨年の発表会続いて2回目の参加の橋本さん。曲はジョビンの名曲「トリスチ/悲しみ」で、佐藤正美さんアレンジのソロギターに挑戦しました。自己紹介の後の夢オチの小話でひと笑いを取ってから演奏スタート。めちゃくちゃ速いテンポで弾き始めたので「大丈夫かな?」と心配になりました。でもそんなこちらの心配をよそに、そのスピード感を落とすことなくしっかりとした華のある演奏を聞かせてくれました。途中でちょっと勿体無い部分があり、やり直す場面も。でもその後は圧巻の演奏を聞かせてくれました。終了後には会場から大きな拍手が。いい演奏でした。よかったです。熱演ありがとうございました!

7.合田さん「ルージュの伝言」*(初)

そして初参加の合田さんです。合田さんのお父さんが、以前当教室でウクレレで発表会に何度か参加していただきました。曲は映画『魔女の宅急便』のOPの松任谷由美さんの「ルージュの伝言」をボサノバのリズムで弾き語りで挑戦しました。演奏前の自己紹介で「緊張して心臓が口から飛び出そう」と言っていましたが、「ほんまに緊張してる?」と言いたくなる落ち着いたステージング。伸びやかな歌声で会場を魅了していました。ギターも始めてから数ヶ月しか経っていないのに、しっかりとボサノバのリズムを刻んで、自分で考えたベースソロも入れてすごかったです。練習では苦労していたイントロもバッチリでした。素敵な演奏をありがとうございました!

8.長尾さん「Chega de saudade」*「Desafinado」*(5)

5回目の発表会になる長尾さん。今回は難曲「シェガ・ヂ・サウダーヂ/想いあふれて」と「デサフィナード」に挑戦しました。1曲目のシェガ・ヂ・サウダーヂはよくあるkey=Dm/DではなくCm/Cで演奏。ややこしいコード進行で覚えるのも大変なのに、スムースに演奏は進んでいきます。テンポもいい感じ。ちょっとハスキーな歌声が素敵です。そして2曲目のデサフィナードは、この曲のよくあるテンポよりもグッと落としたミディアムテンポでムーディーな雰囲気になりました。長尾さんの声の魅力もあり、とても大人っぽい演奏になりました。ボサノバの魅力が詰まった演奏になりましたね。素敵でした。ありがとうございました!

9.門脇さん「Avarandado」*(6)

6回目の発表会の門脇さん。曲はカエターノ・ヴェローゾの名曲「アヴァランダード」を弾き語りで披露してくれました。自己紹介で多くを語らずに、すぐに演奏スタート。演奏が始まった途端に「門脇ワールド」に引き込まれるその歌声は相変わらず絶品です。曲の魅力が会場全体に伝播していきました。課題だったギターもだいぶ上手くなってきて、その歌声をしっかりと支えていました。いい音、いい声。それ以外は他になにもいらないな、と。まるでどこかのウイスキーのCMのようですが、ボサノバの魅力とはそういうものだと思わせてくれる本当に素敵な演奏でした。ありがとうございました!

〇当日の演奏動画はこちら→「Avarandado」をチェック。

10.いまなかさんOne note samba」「スペイン」U(3)

今回、唯一ウクレレで参加の今中さん。3回目の発表会です。1曲目はジョビンの名曲「ワン・ノート・サンバ」です。親指1本で弾くようにした経緯を説明してから演奏スタート。その親指から鳴らされる柔らかい音色が会場を包みます。前半はその優しい音色を楽しんでいましたが、曲の途中からパーカッシブ奏法に切り替えて一転迫力のある演奏を聞かせてくれました。サビのみ歌を入れて面白いアレンジになったと思います。2曲目はジャズの難曲、チック・コリアの「スペイン」に挑戦。スピード感のある演奏で迫力がありました。本当に難しい曲なのに良く頑張ったと思います。熱演ありがとうございました!

11.藤友さん「Manhã de carnaval」*「時をかける少女」*(4)

前半のトリを飾ってくれたのは4回目の発表会の藤友さんです。1曲目は名曲「黒いオルフェ」で、椎名林檎さんのバージョンを参考にしたものです。演奏前のMCで緊張していると言っていましたが、全然それを感じさせない淡々としたボサノバらしい演奏を披露。可愛らしい歌声が曲に合っていました。課題だったギターソロもなんとか乗り越えて、いい演奏になりました。2曲目は原田知世さんの「時をかける少女」をボサノバにアレンジして弾き語りをしてくれました。これも藤友さんの雰囲気にあった曲で素敵でした。コードが飛んじゃったのはご愛嬌ということで。それでも止まらずにアカペラで歌いながら最後まで通せたのがよかったです。素敵な歌声をありがとうございました!

この後、第二部へ続きます。

第19回 uncherry Bossa nova guitar school 発表会 / 第二部

16 / Oct / 2022 (sun)

※演奏者名の後「」内は曲名、Uはウクレレ、*印は弾き語り()内は発表会の出演回数です。

12.渡辺さん「Mas que nada」*「Berimbau~Consolação」*(3)

第二部のトップを飾ってくれたのは、3回目の発表会の渡辺さんです。1曲目はジョルジ・ベンのおなじみ「マシュ・ケ・ナダ」です。テンポのいいキレのあるギターに乗せて、よく通る声で朗々と歌ってくれました。演奏中の笑顔も素敵でしたね。会場の方もそれに釣られてサビを一緒に歌ってくれました。2曲目はバーデン・パウエルの名曲「ビリンバウ」と「コンソラソン」を合わせて1曲にアレンジして演奏しました。これは曲をつなぐ部分のリズムが難しいアレンジで苦労したのですが、本番ではバッチリでした。特にこの数ヶ月の練習で、伴奏のギターのリズムが本当に良くなりました。聴いていて本当に気持ち良くて惚れ惚れしました。上手くなりましたね。熱演ありがとうございました!

〇当日の演奏動画はこちら→「Mas que nada 他」をチェック。

13.まつげんさん「Deixa」(9)

9回目の発表会のまつげんさん。今回は僕がトッキーニョを参考にしてアレンジした、バーデン・パウエルの「デイシャ/離別」を演奏してくれました。ベテランらしく自己紹介でひと笑いをとり、口では緊張していると連発していましたが、とても落ち着いて見えました。イントロで少しミスがありましたが、すぐに持ち直して迫力のある演奏を聞かせてくれました。さすがですね。インテンポに入った時にテンポが速すぎて「大丈夫?」と思いましたが杞憂でした。最後までしっかりと熱のこもったいい演奏でした。かっこよかったです。迫力のある演奏をありがとうございました!

14.木村さん「人生は夢だらけ」*(11)

ベテランが続きます。11回目の発表会の木村さんです。今回は椎名林檎さんの「人生は夢だらけ」をYoutubeで話題の陽月メグミさんのバージョンを参考にして演奏しました。1年ぶりの人前の演奏で、リハーサルで緊張からか歌詞が出てこなくなったので心配でしたが、やっぱりこの人は本番に強いですね。演奏前ギリギリに到着してくれた旦那様の力かもしれないけど。演奏前に心をこめて演奏しますと言っていましたが、それがすごく伝わってきました。いい演奏、そしていい歌でした。途中とエンディング前のギターのストロークは聴いていて胸が熱くなりました。素敵な歌と演奏をありがとうございました!

15.河井さん「Insensatez」「Sem você」(12)

そして12回目の発表会の河井さんです。もちろん今回も渋いソロギターに挑戦です。1曲目はジョビンの名曲「ハウ・インセインシティヴ」です。演奏前のMCではワクチンネタで笑いを取り、演奏がスタート。河井さんらしいハッキリとしたギターの音色で曲が紡がれていきます。ミディアムテンポで演奏されたのですが、ほんとにリズムキープが良くなりました。そのリズムに心地よく体を委ねられました。そして2曲目もジョビンの名曲「セン・ヴォセ/あなたなしで」。こちらはルバートのバラード調で演奏。今回の河井さんの目玉は、どちらの曲にもご自身でアレンジしたソロがあること。どちらもかっこよく仕上がっていて、本番でもしっかり弾きこなせていました。すごくいいチャレンジでしたね。本当にお疲れ様でした。かっこいい演奏をありがとうございました!

16.徳山さん「All the things you are」*「崖の上のポニョ」*(5)

5回目の発表会の徳山さん。今回はジャズスタンダードの定番「オール・ザ・シングス・ユー・アー」をボサノバにアレンジ。柔らかく甘い音色のギターの伴奏に乗って、ほんとにボサノバが似合う声でこの曲を歌ってくれました。間奏のスキャットもカッコよかったです。声もよく通っていました。そして「崖の上のポニョ」はクレモンティーヌバージョンでフランス語に挑戦しました。1曲目とガラッと雰囲気が変わって明るい元気なボサノバになりました。本人は「なんちゃってフランス語で歌います」と言っていましたが、終了後にフランス語が話せる方からバッチリでしたとお墨付きをいただいて喜んでいたそうです。間奏のソロがめっちゃ難しくて一生懸命練習したのですが、なんとか乗り越えて一安心。後は最後までその歌声を聴かせてくれました。いいステージでした。素敵な演奏をありがとうございました!

17.兵頭さん「LOVE」*「Autumn in New York」(15)

発表会15回目の最古参の兵頭さん。今回は2曲ともジャズに挑戦です。まず1曲目はナット・キング・コールで有名な「LOVE」を弾き語りで。軽快なリズムでこの曲の明るい雰囲気を見事に表現。やっぱり歌も上手ですね。パートごとに半音ずつ上がっていくアレンジで、間奏の僕と二人でアレンジしたギターソロもバッチリ決まりました。2曲目は「オータム・イン・ニューヨーク/ニューヨークの秋」をソロギターで演奏。これは僕と兵頭さんの好きな江部賢一さんのアレンジです。元々この曲はちょっと取り止めのないように感じるメロディーなのですが、抑揚に気をつけながら丁寧に演奏をされていたので、単調になることもなく曲の魅力を引き出したいい演奏になりました。これからも自身のライブでジャズの演奏をもっと聴かせてくれると思います。渋い燻銀のような素敵な演奏をありがとうございました!

〇当日の演奏動画はこちら→「Autumn in New York」をチェック。

18.高さん「あの日に帰りたい」「Fly me to the moon」*(11)

そして11回目の発表会の高さんです。演奏を始める前の自己紹介で、歌うための発声練習をして笑いを取っていました。このあたりはさすがベテランですね。そして1曲目はスパニッシュ風のソロギターにアレンジされた荒井由美の「あの日に帰りたい」です。ちょっと硬めの音色のラスゲアードから始まり、ボサノバ奏法のようなアレンジの箇所もありますが、雰囲気は完璧にスパニッシュです。こういう硬派なアレンジが高さんには似合いますね。2曲目は弾き語りで「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」を披露してくれました。発表会では初めての歌に挑戦です。伸びやかな歌声と正確なリズムギターが心地よかったです。イントロのルバートでのギターの表現と自身でアレンジした間奏のギターソロもかっこよかったです。今年もかっこいい演奏をありがとうございました!

19.Bishop あかいさん「Flor de lis」*「Encontros e Despedidas」*(6)

そして大トリを飾るのは6回目の発表会の赤井さんです。この日は法事が重なり会場入りできるのが遅い時間だったので、大トリでの演奏となりました。1曲目はジャヴァンの「フロール・ヂ・リス/ユリの花」。演奏前にこの曲を練習している動機と2ヶ月前の交流会ではボロボロだったと言ってハードルを下げて(笑)から演奏をスタート。甘い温かみのある赤井さんの声とこの日のために新調したギターの音色がすごく合っていて、曲の魅力を表現できていました。2曲目はミルトン・ナシメントの「エンコントロス・イ・デスペヂードス/出会いと別れ」を弾き語りで演奏してくれました。この曲、すごく雰囲気が重いのでそれを表現するのが難しかったのですが、本番では切なさの伝わるいい演奏だったと思います。色々と用事が重なり赤井さんにとってはバタバタした1日になったと思いますが、それにも関わらずしっかり熱のある演奏していただき嬉しかったです。ありがとうございました!

20.西口(講師)「Estate

最後は僕がジョアン・ジルベルトがアルバム『Amoroso』で歌っていたイタリアの曲「エスターテ/夏」をソロギターにアレンジしたものを演奏しました。

改めて、参加してくださった生徒の皆さん、また当日裏方で色々とお手伝いをしてくれた方々、そしてなによりご来場いただいた観客の皆さま、本当にありがとうございました。

今年は打上げが復活!この後、番外編へ続きます。