今日はまずブリッジから。
●朝、先生のところに行くと、すでにこれが用意されていました。材は黒檀です。上が今から加工する僕の分、下がある程度加工された先生の分。もちろんこの形に切り出すのも先生の手作業です。市販のものではありません。
●先生は曲面をつけるのにベルトサンダーを使用します。これ簡単そうに見えるけど、かなり難しいです。僕は表面板の時に失敗しかけました。それを先生は事も無げにやります。恐るべし。
●おおまかに仕上げたものの断面です。ちょっとピンボケですが、キレイに曲面になっているのが分かるでしょうか?3つある山の真ん中は、後からナイフとヤスリを使用して、キレイな曲面に加工しやすいように、さらに細い溝がついてます。
●弦を通す穴を空けます。写真は先生ですが、3・2・1弦はやらせてもらえました。かなり神経使った。この穴の並びにも音作りの秘密があります。
●ナイフで削り、ペーパーを荒いものから細かいものへとかけていき、ピカピカにします。そして先にブリッジだけ塗装します。塗るのはセラックというニスです。先に塗る理由は、ボディと一緒に塗ると黒檀の黒がボディに流れ出すため。先に塗ってある程度固めておきます。かなりキレイに仕上がって、感動しました。先生は市販のギターを見るときは、必ずここもチェックするそうです。ここが丁寧にできているかどうかで、そのギターが丁寧に作られたものかそうでないのかが分かるそうです。みなさんも市販のギターを買う際は、是非チェックしてみて下さい。
『側板と裏板の接着編』に続きます。