第19回 uncherry Bossa nova guitar school 発表会 / 第二部

16 / Oct / 2022 (sun)

※演奏者名の後「」内は曲名、Uはウクレレ、*印は弾き語り()内は発表会の出演回数です。

12.渡辺さん「Mas que nada」*「Berimbau~Consolação」*(3)

第二部のトップを飾ってくれたのは、3回目の発表会の渡辺さんです。1曲目はジョルジ・ベンのおなじみ「マシュ・ケ・ナダ」です。テンポのいいキレのあるギターに乗せて、よく通る声で朗々と歌ってくれました。演奏中の笑顔も素敵でしたね。会場の方もそれに釣られてサビを一緒に歌ってくれました。2曲目はバーデン・パウエルの名曲「ビリンバウ」と「コンソラソン」を合わせて1曲にアレンジして演奏しました。これは曲をつなぐ部分のリズムが難しいアレンジで苦労したのですが、本番ではバッチリでした。特にこの数ヶ月の練習で、伴奏のギターのリズムが本当に良くなりました。聴いていて本当に気持ち良くて惚れ惚れしました。上手くなりましたね。熱演ありがとうございました!

〇当日の演奏動画はこちら→「Mas que nada 他」をチェック。

13.まつげんさん「Deixa」(9)

9回目の発表会のまつげんさん。今回は僕がトッキーニョを参考にしてアレンジした、バーデン・パウエルの「デイシャ/離別」を演奏してくれました。ベテランらしく自己紹介でひと笑いをとり、口では緊張していると連発していましたが、とても落ち着いて見えました。イントロで少しミスがありましたが、すぐに持ち直して迫力のある演奏を聞かせてくれました。さすがですね。インテンポに入った時にテンポが速すぎて「大丈夫?」と思いましたが杞憂でした。最後までしっかりと熱のこもったいい演奏でした。かっこよかったです。迫力のある演奏をありがとうございました!

14.木村さん「人生は夢だらけ」*(11)

ベテランが続きます。11回目の発表会の木村さんです。今回は椎名林檎さんの「人生は夢だらけ」をYoutubeで話題の陽月メグミさんのバージョンを参考にして演奏しました。1年ぶりの人前の演奏で、リハーサルで緊張からか歌詞が出てこなくなったので心配でしたが、やっぱりこの人は本番に強いですね。演奏前ギリギリに到着してくれた旦那様の力かもしれないけど。演奏前に心をこめて演奏しますと言っていましたが、それがすごく伝わってきました。いい演奏、そしていい歌でした。途中とエンディング前のギターのストロークは聴いていて胸が熱くなりました。素敵な歌と演奏をありがとうございました!

15.河井さん「Insensatez」「Sem você」(12)

そして12回目の発表会の河井さんです。もちろん今回も渋いソロギターに挑戦です。1曲目はジョビンの名曲「ハウ・インセインシティヴ」です。演奏前のMCではワクチンネタで笑いを取り、演奏がスタート。河井さんらしいハッキリとしたギターの音色で曲が紡がれていきます。ミディアムテンポで演奏されたのですが、ほんとにリズムキープが良くなりました。そのリズムに心地よく体を委ねられました。そして2曲目もジョビンの名曲「セン・ヴォセ/あなたなしで」。こちらはルバートのバラード調で演奏。今回の河井さんの目玉は、どちらの曲にもご自身でアレンジしたソロがあること。どちらもかっこよく仕上がっていて、本番でもしっかり弾きこなせていました。すごくいいチャレンジでしたね。本当にお疲れ様でした。かっこいい演奏をありがとうございました!

16.徳山さん「All the things you are」*「崖の上のポニョ」*(5)

5回目の発表会の徳山さん。今回はジャズスタンダードの定番「オール・ザ・シングス・ユー・アー」をボサノバにアレンジ。柔らかく甘い音色のギターの伴奏に乗って、ほんとにボサノバが似合う声でこの曲を歌ってくれました。間奏のスキャットもカッコよかったです。声もよく通っていました。そして「崖の上のポニョ」はクレモンティーヌバージョンでフランス語に挑戦しました。1曲目とガラッと雰囲気が変わって明るい元気なボサノバになりました。本人は「なんちゃってフランス語で歌います」と言っていましたが、終了後にフランス語が話せる方からバッチリでしたとお墨付きをいただいて喜んでいたそうです。間奏のソロがめっちゃ難しくて一生懸命練習したのですが、なんとか乗り越えて一安心。後は最後までその歌声を聴かせてくれました。いいステージでした。素敵な演奏をありがとうございました!

17.兵頭さん「LOVE」*「Autumn in New York」(15)

発表会15回目の最古参の兵頭さん。今回は2曲ともジャズに挑戦です。まず1曲目はナット・キング・コールで有名な「LOVE」を弾き語りで。軽快なリズムでこの曲の明るい雰囲気を見事に表現。やっぱり歌も上手ですね。パートごとに半音ずつ上がっていくアレンジで、間奏の僕と二人でアレンジしたギターソロもバッチリ決まりました。2曲目は「オータム・イン・ニューヨーク/ニューヨークの秋」をソロギターで演奏。これは僕と兵頭さんの好きな江部賢一さんのアレンジです。元々この曲はちょっと取り止めのないように感じるメロディーなのですが、抑揚に気をつけながら丁寧に演奏をされていたので、単調になることもなく曲の魅力を引き出したいい演奏になりました。これからも自身のライブでジャズの演奏をもっと聴かせてくれると思います。渋い燻銀のような素敵な演奏をありがとうございました!

〇当日の演奏動画はこちら→「Autumn in New York」をチェック。

18.高さん「あの日に帰りたい」「Fly me to the moon」*(11)

そして11回目の発表会の高さんです。演奏を始める前の自己紹介で、歌うための発声練習をして笑いを取っていました。このあたりはさすがベテランですね。そして1曲目はスパニッシュ風のソロギターにアレンジされた荒井由美の「あの日に帰りたい」です。ちょっと硬めの音色のラスゲアードから始まり、ボサノバ奏法のようなアレンジの箇所もありますが、雰囲気は完璧にスパニッシュです。こういう硬派なアレンジが高さんには似合いますね。2曲目は弾き語りで「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」を披露してくれました。発表会では初めての歌に挑戦です。伸びやかな歌声と正確なリズムギターが心地よかったです。イントロのルバートでのギターの表現と自身でアレンジした間奏のギターソロもかっこよかったです。今年もかっこいい演奏をありがとうございました!

19.Bishop あかいさん「Flor de lis」*「Encontros e Despedidas」*(6)

そして大トリを飾るのは6回目の発表会の赤井さんです。この日は法事が重なり会場入りできるのが遅い時間だったので、大トリでの演奏となりました。1曲目はジャヴァンの「フロール・ヂ・リス/ユリの花」。演奏前にこの曲を練習している動機と2ヶ月前の交流会ではボロボロだったと言ってハードルを下げて(笑)から演奏をスタート。甘い温かみのある赤井さんの声とこの日のために新調したギターの音色がすごく合っていて、曲の魅力を表現できていました。2曲目はミルトン・ナシメントの「エンコントロス・イ・デスペヂードス/出会いと別れ」を弾き語りで演奏してくれました。この曲、すごく雰囲気が重いのでそれを表現するのが難しかったのですが、本番では切なさの伝わるいい演奏だったと思います。色々と用事が重なり赤井さんにとってはバタバタした1日になったと思いますが、それにも関わらずしっかり熱のある演奏していただき嬉しかったです。ありがとうございました!

20.西口(講師)「Estate

最後は僕がジョアン・ジルベルトがアルバム『Amoroso』で歌っていたイタリアの曲「エスターテ/夏」をソロギターにアレンジしたものを演奏しました。

改めて、参加してくださった生徒の皆さん、また当日裏方で色々とお手伝いをしてくれた方々、そしてなによりご来場いただいた観客の皆さま、本当にありがとうございました。

今年は打上げが復活!この後、番外編へ続きます。

第19回 uncherry Bossa nova guitar school 発表会 / 番外編

16 / Oct / 2022 (sun)

ここからは番外編で、楽しかった打ち上げの模様です。場所は玉造のフレンチレストラン「RiRe」です。広々と貸し切りでコース料理を頂きました。まずは乾杯を・・・

ここの挨拶はすごーく短いです。

そしてカンパーイ!!!至福の時・・・皆さま、お疲れさまでした。

ここからは「RiRe」のコース料理の写真をアップします。(自慢!)

魚介の前菜。

お肉の前菜。

スープ。

メインは3種類から選びます。こちらは豚肉のソテー。

鶏肉のソテー。

お魚のソテー。

最後はデザート。全てすごーく美味しかったです。自家製のパンのお替りも出来て、お腹一杯になりました。

食後は恒例の演奏会。贅沢にも皆さんの生演奏を聴きました。

トップバッターで出てきてくれた加藤さん。今年買った自慢のギターです。

徳山さん。加藤さんのギターを弾かせてもらいました。この後、「試奏会」的な感じになっていきます。

渡辺さんも弾かせてもらいました。「ワンノート・サンバ」歌ってくれました。

そして僕も2曲演奏。

橋本さん。今年の試奏会で買ったギターです。

そのギターを兵頭さんが試奏させてもらってます。音を味わうコーナーになってます。

中井さんも弾かせてもらいました。

赤井さんも今年購入したギターを持ってきて、しかも譜面台まで用意して演奏してくれました。

そのギターをまた試奏させてもらう兵頭さん。曲は「Caminhos cruzados・十字路」です。かっこいいなぁ。

高さんも登場。こちらは自分のギターですよ。「戦場のメリークリスマス」をインストで。

最後にオリジナル曲「雲の上から」を演奏して終了しました。

楽しい時間は早いです。皆さま演奏ありがとうございました。

みんなを見送りました。一日ご苦労様でした!

玉造のフレンチレストラン「RiRe」のエントランス

この日は最初、雨予報のだったんですが、当日はきれいに晴れて、アルペジオホールからRiReへの移動も楽でした。そして発表会が終わった後、深夜にシトシトと雨が降ってきました。お天気も味方をしてくれたんですね。来年もまたよろしくお願いいたします。

おまけ:皆んなを見送った後・・・

「RiRe」さんに新しいバイトの男の子が入ったと思って挨拶したら、息子さんでした。「えー!こんなに大きくなったの?」って言ってる図です。

2019年の忘年会で一緒に写真を撮った時はこんなに小さい子だったのに・・・めっちゃ変わってて、ビックリしました。

以上、おまけでした。「RiRe」さん、いつもありがとうございます。今回も感謝です。

最後は神頼み?!明日はいよいよ発表会!

明日はいよいよ発表会です。

今年は初めてアルペジオホールでの発表会です。クラッシックギター専用のホールです。そして1曲だけじゃなくて、2曲披露する生徒さんも多いです。あと久しぶりに打ち上げもあります。3年ぶりですね。本当に久しぶり。

近所の玉造稲荷神社で、恒例のお祈りもしてきました。

今年の発表会も無事に安全に終わります様に。そして演奏する皆さんも、見に来てくださった方々も楽しめる会になります様に。

今年も皆さんの演奏を聴ける事に感謝します。

とにかく楽しんでいきましょう!よろしくお願いいたします。

追記:その後の発表会本番の模様はこちら→「第19回発表会」をご覧ください。

教室あるある 自分の演奏動画を客観的に見れない。

先日、ケータイ用の三脚をもう1本買いました。

よく発表会の時に「撮影お願いします」とケータイを渡される事があるので用意してみました。

もちろん縦横自由なので、どちらか選んでください。

もっと軽い三脚もあったけど、軽すぎるのは持ち運びは楽だけど倒れやすいイメージがあって、ギターとかにうっかり倒れたら怖いので、軽くても割としっかりした三脚を買ってきました。

自分の演奏、見る派・見ない派

教室では自分の演奏動画を見る派見ない派に分かれます。

見ない派は、ステージには立つけれど自分の動画には興味なし。「弾き逃げ」じゃないけど(笑)、弾いたら終わりって感じで、まったく見ない。「恥ずかしい」「無理です」「過去は気にしないタイプ💛」って感じで動画の話はスルーしています。

あと、見る派は「ひとり反省会」的な感じでこっそり見る人もいるし、家族に見せてみて「息子がまったく無反応でした。笑」って言ってる人もいたり。SNSにアップする人もいます。

なかなか自分を客観的に見れない。

発表会の自分の演奏動画を見た人によく「どうだった?」と聞くと・・・

「なんか猫背でギターを構えてる姿がカッコ悪いなーと思って。」
「表情がない。」
「目つきがヤバい。」
「顔が青い。」
「歌ってる時に、眉毛が上下に上がったり下がったりしてて・・・そこが気になって、なかなか演奏にまで気持ちがいかない。」
「服装がちょっと・・・」
などなど・・・

なかなか自分の演奏の細かい所にまで意識がいかない。演奏前の段階で気になる点が多すぎて、自分ってこんな感じ??ってなるみたいです。なかなか自分の演奏を客観的に見て、聴く事は難しい。

ちなみに私の様に見ていた側からしたら、まったくそんな風に見えてなかった事ばかりで、「え?そうでしたか??」って感じの事が多いです。

ある人なんか「まだ実は見てないんです。一年前から一度も見てなくて・・・怖くて見れない。」って言ってました。その場合、見る派の見れない派かな。笑

ちゃんと演奏を聴こう!

「一年前の発表会の動画を必ず見て、イメージして練習しています。」と言う人もいました。さすがです。こういう人はちゃんとステップアップしていきます。優等生。

「思ったより演奏が良くてホッとしました。」「本番はもっとひどい演奏してしまったと思ってたんですが・・・」と言う声も。逆に動画を見て励まされるタイプです。

久しぶりに自分の昔の演奏を見た人が「あんなに自分が弾けてたなんて。当時は納得できなかったし、冷静に見れなかったけど、上手いやんて思って。」と言ってた人がいました。

その年に必死に練習して、一番その曲を上手く弾ける時期だから、後でビックリするって言うパターンもあります。

とにかく自分の動画を見た感想は人それぞれで面白いです。

基本的に楽器をする人ってシャイな人が多いから、自分の演奏動画をそんなに楽しく見れる人は少ない(特にウチの教室の生徒さん達はそんな感じです)けれど、自分の現状を知って、次につなげる意味で見ている人が多いのかな?と思います。

今年も動画が欲しい方、待ってます。ぜひ自分の演奏を見て、聴いてみてください。色々思う事はあると思いますが、楽器を弾けない人からしたら、やっぱり一人でステージに立って演奏している姿はかっこいいです。

ほぼ買う予定の試奏会?!

響きアラタこと、田辺さんがずっとクラッシックギターを探していて、関西の色んな楽器店で試奏を重ねて、ようやくほしいギターと出会ったみたいで、楽しそうなので、買う瞬間を見に、私たちもお邪魔してきました。場所は上本町のクラッシックギター専門店「Fana」です。

店主の福永さん(左)が取り出したギターが今回のお目当てのギター。田辺さん(中央)が気に入っているギターだそうです。うーん、その音色はいかに・・・

「やっぱり、いいな~このギター!」と試奏中の姿。こちらのギター、ラミレスだそうです。ちょっとお高いです。表面板は杉で、横板はハカランダ。79年製作のものだとか。

実は田辺さんはFanaへ通って、これが3回目。1回目は噂のラミレスを試奏したくて来たものの、安倍元総理の国葬で、東京よりギターが届くのが遅くなって、他の手工ギターをたっぷり弾かせてもらったそうです。

そして2回目、ラミレスをめでたく試奏。自分のメインギターも持って弾き比べもして確認したそうです。その時、初めて弾いたとは思えないほど弾きやすく、音色も好みだったとか。

そして今回が3回目。ほぼ買うけど、まだまだ確認します。

まずは他の人、特にボサノバを弾ける人に弾いてもらって、出音を確認です。「ジェット機のサンバ」とか演奏してもらって、「(出音も)いいな。」と田辺さん。音の抜け感がよくて、綺麗な音色。

手の小さい女子にはちょっとサイズが大きめで弾きにくい感じでしたが、田辺さんにはちょうどいいサイズだったそうです。音色もボサノバにあうし、出音も気に入ったし、いよいよ・・・

とは言え、高額な買い物なので、他のギターも弾かせてもらいながら試案中。同じくらいの価格のギターと弾き比べてみるのも大切な確認作業です。

そして・・・

「買います!」とこの笑顔。

<いいギターを買う時のアドバイス>

1.色んな楽器屋さんで試奏しまくる。1本1本違うので、知識を持っておいて、自分が好きな音を知る事も大切。
2.自分のギターを持っていって同じ空間で弾く。自分のギターより弾きやすくて、いい音(好きな音)かを確認。
3.店員さんか、他の人に弾いてもらって、出音も好きな感じかを確認する。

簡単にはこんな感じかな?あと、買った後に何か不具合が出た時、見てもらえたり、色々と相談できるお店だと嬉しいです。

帰り道。田辺さんの事だから、毎日ギターを弾くだろうし、ギターにとっても幸せな所に来る事ができたんじゃないでしょうか?

他の楽器店でもさんざん試奏していただけに、後悔のない買い物になった様子。でも念願のラミレスが手に入って嬉しい反面、ちょっと緊張した面持ち。「ボサノヴァギターのまた新しい扉を開けてしまったなー。いやー、頑張ります!」って言ってました。

どんどんYouTubeにもアップしてもらいたいです。今後の響きアラタの活動が楽しみです。

自分が購入した訳じゃないけど、めちゃくちゃ緊張して、ドキドキしました。エキサイティングな一日でした。笑

追記:実は教室でラミレスを買った生徒さんがいて、そのギターの音色がよかった話をしたら、田辺さんも「そんなギターがほしいなぁ。」と。Fanaへ問い合わせたら、ちょうど東京で中古のラミレスが出てきたよと言う話があって、そこからトントン拍子にこの日を迎えました。タイミングって不思議ですね。

〇その後、ラミレスの初舞台!ライブをした様子はこちら→「ボサノバライブ無事終了!」をチェック。