第21回 uncherry Bossa nova guitar school 発表会 / 第1部

20 / Oct / 2024 (sun)

今年も年に一度の発表会を行いました。インフルや風邪でキャンセルが出たり、本番直前までバタバタしたけれど、不思議とすごくいい発表会になりました。

中堅組やベテランさんは普段から色んな所でライブをしている人も多く、選曲&MCも楽しかったです。入場無料でいいのかな?と思うほど豪華なメンバーでした。またそんな先輩のいる中、緊張の面持ちで登場してくれた新人さんも健闘していました。それぞれに個性豊かなステージを作って、聴きに来てくれた方々に楽しんでもらおうと思う気持ちが伝わってきました。見に来た一般のお客さまからも「よかった」と声をかけて頂きました。ありがとうございます。

教室恒例のエイエイオー写真。今回は発表会が終わってから集合写真を撮りました。なのでみんなこの笑顔。緊張から解放されております。さて気になる本番のステージですが、どんな感じだったのでしょうか?写真で振り返っていきましょう!

※演奏者名の後「」内は曲名、*印は弾き語り、☆はオリジナル曲です。

1. ニシグチ(講師)「Clouds and Plants」☆

簡単な挨拶をして、いつもライブの1曲目に演奏するオリジナル曲の「Clouds and Plants」を演奏しました。生徒さんにうまく繋げられたかな?

2.長尾さん「Só danço samba(ソ・ダンソ・サンバ)」*

生徒さんのトップを飾ってくれたのは長尾さんです。曲はトップにふさわしく明るいポップな「Só danço samba」です。歌詞の内容を説明して演奏をスタート。少しゆったりしたイントロから歌が入ると一気にスピードアップ。歌も伴奏も軽快なサンバで、「ここから発表会が始まる!」という喜びを感じさせる見事な演奏でした。最後のキメもかっこよかったです。最高のトップバッターでした。ありがとうございました!

3.高本さん「Fly me to the moon」*「Pela luz dos olhos」*

交流会などでは演奏していましたが、発表会は今年が初めての高本さん。演奏前のMCでは「初めてなので緊張しています」とのことでしたが、始まってみると実に堂々した演奏でした。ギターの伴奏も走ったりすることなく、その独特の歌声をしっかりサポート。特に1曲目の「Fly me ~ 」はカッコよかったです。2曲目の「Pela luz ~」も少しミスはありましたが、最後までしっかり歌い切ってくれました。課題だったギターのベース音もしっかり出ていましたね。よかったです。ありがとうございました!

4.橋本さん「Samba triste(悲しみのサンバ)」

ギターのインスト組でトップを飾ってくれたのは橋本さんです。曲はMCで本人も言っていたように思い入れのある「悲しみのサンバ」です。かなりの難曲なのですが、見事に弾き切ってくれました。演奏のスピード感、コードカッティングの迫力、3連が連続する難しいリズム、中盤のバロック調の単音フレーズ、終盤のたたみかけるようなフレーズなどお見事でした。演奏後の会場の拍手の大きさが演奏の素晴らしさを反映していましたね。よっ!さすが北区のバーデン!!

5.加藤ホフ信一さん「人生の花」*

もはや我が教室のイベントの名物と化しているエンターテイナーの加藤さん。いつものご機嫌な自己紹介からスタート。それだけで会場から大笑いが。今回は曲の前に朗読や演劇、または落語のようなセリフ/前口上を入れてくれました。会場の意識を一気に集めてから演奏スタート。カオリーニョ藤原さんの名曲の世界観を見事に表現できていたと思います。素晴らしかったです。熱演ありがとうございました!

6.シノさん「Ela é carioca(彼女はカリオカ)」*「O barquinho(小舟)」*

続いて前田さんの登場です。自宅の修繕のMCで軽く笑いとってから演奏をスタート。軽快な「Ela é carioca」と「O barquinho」を披露してくれました。昨年から比べるとギターが段違いに上手くなっていて、曲の小気味良さがしっかり表現できるようになってきました。歌は元々上手いので、このまま成長してくれれば念願のソロライブも大丈夫なはず。11月に向けて頑張っていきましょう!ボサノバらしい素敵な演奏をありがとうございました!

7.いまなかさん「Fly me to the moon」「It don’t mean a thing」

今回も唯一のウクレレで参加のいまなかさん。MCでの丁寧な曲紹介とともに今回は2曲ともソロウクレレで演奏してくれました。1曲目の「Fly me ~」は自分で考えた変奏部分がよかったです。そして白眉だったのが2曲目の「It don’t mean ~」凄まじいキレのある演奏で、ソロウクレレで演奏するジャズの魅力を余すことなく表現できていました。迫力が凄かったし、めっちゃカッコよかった!熱演ありがとうございました!!

8.兵頭さん「The days of wine and roses(酒とバラの日々)」

そして前半のトリを務めてくれたのは、すっかりうちの教室の発表会でお馴染みの兵頭さん。ベテランらしいリラックスしたMCで、柔らかい雰囲気を作ってくれてお客さんも楽しそうでした。いまなかさんに続いてジャズのスタンダードをソロギターで、こちらはしっとりとしたジャズの魅力を披露してくれました。一音一音丁寧に紡いでいき、原曲の持つ明るい曲調の中に潜む切なさを見事に表現できていたと思います。さすがでした。素敵な演奏をありがとうございました!

この後、第二部へ続きます。

第21回 uncherry Bossa nova guitar school 発表会 / 第2部

20 / Oct / 2024 (sun)

※演奏者名の後「」内は曲名、*印は弾き語り、☆はオリジナル曲です。

9. 徳山さん「Só tinha de ser com você」*「O pato」*

後半のトップを飾ってくれたのは、今年一緒にライブをしてくれた徳山さんです。軽く自己紹介をして演奏スタート。もう貫禄すら感じる堂々としたステージで、休憩でざわついていた会場の空気も一変。ボサノバの魅力を体現していました。2曲目の曲紹介の後に僕のことネタにして笑いをとり、会場を和ませてから演奏をスタート。その2曲目では歌もさることながら、間奏で難しいソロギターも披露してお見事でした。素敵な演奏をありがとうございました!!

10.中井さん「Tristeza」

そして中井さんの登場です。MCでこの後に登場する河井さんの過去の演奏を聴いてこの曲を選んだとのこと。「人生でこんなに緊張する時はそんなにないですけれど、今はもう、幼い頃の徒競走以来です」というMCで笑いをとっていました。演奏は曲が今まで一番難しい曲だったこともあり、レッスンや練習の時のようにはいきませんでしたが、最後までしっかりと演奏してくれました。そのタッチの強いしっかりした音色がよかったです。終わった後は来年に向けて頑張りたいとおっしゃってくれた真面目な中井さん。またここから頑張っていきましょう!

11.Bishop あかいさん「Chove chova」*「Seu encanto」*

こちらもうちの名物生徒さんになりつつあるビショップ赤井さん。MCで会場をバンバン笑わせてから演奏をスタート。MCではギターはそこそこでいいと言っていましたが、以前に比べるとギターも良くなっています。元々歌はめっちゃ上手いので、このままの調子でギターが上手くなってくれたらすごくいいボサノヴァシンガーになりそう。伸びやかな歌声としっとりとしたギターの伴奏が素敵でした。ありがとうございました!あ、でもポル語の発音は直していきましょうね。

12.高さん「Samba de uma nota só」

こちらもうちの発表会ではすっかりお馴染みの「女バーデン」こと高さんの登場です。今回はローリンド・アルメイダのMJQとの共演時のヴァージョンに挑戦です。めっちゃ難しいアレンジなんですが、さすが高さんという演奏でした。前半のルバートのアルペジオとか難しいんだけど余裕で演奏、苦手だったトレモロもなんとか乗り切ってインテンポの後半へ。後半は少しブリッジよりの硬質な音色でキレキレの演奏を披露。いや~凄かった。今年も熱演ありがとうございました!

13.渡辺さん「Flor de lis」*「Encontros e despedidas(出会いと別れ)」*

弾き語りのトリを飾ってくれたのは渡辺さんです。自身のユニット「ゆきとひつじ」でライブをめちゃくちゃやっているので、もう余裕のステージングです。1曲目ではボサノヴァやサンバを歌えているという喜びを演奏から感じました。歌っている時の笑顔が素敵。テンポも走らず安定したギターのリズムに乗せて軽やかな歌声を聴かせ、ほんとに心地よい時間を創出してくれました。一転2曲目では切迫感を感じさせるテンポやコードチェンジでシリアスな曲の魅力的に表現してくれました。表情も1曲目と違う表情で素敵でした。ありがとうございました!

14.河井さん「Linda」「Deixa」

そして今年の大トリを務めてくれたのは河井さんです。MCでLINDAと山本リンダをかけて笑いを取ってから演奏スタート。河井さんらしいブリッジ近くで弾くそのはっきり・くっきりとした音色で1曲目はバーデンのバラードを紡いでくれました。貫禄の演奏とはこのことですね。2曲目はバーデンがバンドサウンドで演奏していたものをソロギターで演奏。ど迫力の演奏は客席の度肝を抜いてくれました。凄かったですね。大トリにふさわしい熱演をありがとうございました!

15.ニシグチ(講師)「駅舎にて」「Garota de Ipanema(イパネマの娘)」

最後は再び僕が演奏。オリジナル曲の「駅舎にて」を演奏しました。終了と思いきやアンコールがでたので、今回はみんなの演奏していなかったボサノヴァのド定番「Garota de Ipanema(イパネマの娘)」をちょっとアレンジして演奏しました。

発表会後に一般の人で初めてウチの教室の発表会を聴きに来てくれた方から「同じ先生に習っても、学びたいことはやはり生徒さんごとに違うでしょうから、選曲も演奏もMCも十人十色で、とても楽しかったです。」とメールをいただきました。

教室の生徒さん達が「聴いている人を楽しませたい」と思って考えて演奏してくれる人たちなので、僕も助かっています。今年もみんなに感謝です。

改めて、参加してくださった生徒の皆さま、また当日お手伝いをしてくれた方々、アルペジオホールの本越先生、そしてなによりご来場いただいた観客の皆さま、本当にありがとうございました。

この後、楽しい打ち上げ「番外編」へ続きます。

第21回 uncherry Bossa nova guitar school 発表会 / 番外編

20 / Oct / 2024 (sun)

ここからは恒例の番外編で、楽しかった打ち上げの模様です。

場所はお馴染みの玉造のフレンチレストラン「RiRe」です。広々と贅沢な空間で貸し切りさせて頂き優雅にコース料理&演奏を堪能しました。

まずは料理の数々を・・・

前菜

スープ

魚料理

お肉料理

最後のデザートまで、全てすごく美味しかったです。手の込んだ料理が疲れた身体を癒します。みんな美味しすぎて料理が運ばれると黙々と食べてました。誰かが「静かやな~」って言ってちょっと笑いアリ。

会話も弾んで演奏していない事に気が付き、デザートが終わってから演奏スタート!

トップバッターのいまなかさん

この時期に現れる謎のユニット(今回早めの登場!)。いつも優しい拍手ありがとうございます。そして素敵な写真もありがとう。

酔っぱらってても弾ける様になった橋本さん

いつも笑顔の渡辺さん

ひとりで弾き語りデビューも近いシノさん

今やジャズのエース!?兵頭さん

また新しい芸風を開花された加藤さん

譜面台と足台をいつも持っている用意周到なあかいさん

無理やり弾かされても嬉しそうな徳山さん

最後はやっぱり高さん

演奏してくださった皆様、ありがとうございます!今年もウラ発表会、素敵でした。

最後の挨拶。お名残惜しいけど、もうそろそろお開きです。

恒例の一本締め。皆さまお疲れさまでした~。

最後にお店の方に撮ってもらいました。ありがとうございます。♪

貸し切りできて贅沢でした。「RiRe」さんに感謝です。そして参加してくれた皆さま、本当にお疲れさまでした。来年もまたよろしくお願いいたします。

追記:今年は発表会がはじまる直前までキャンセルなど色々あってバタバタしましたが、後で演奏動画を見たら、だいぶ楽しい会になっていました。21回やってるけれど、上位にランキングされるいい発表会だったような。来年が楽しみです。