なんでボサノヴァ?ポルケボッサな話

いよいよ明日は「ポルケボッサ vol.5」です。教室の20周年記念ライブを6回に分けて開催しています。

前回の「ポルケボッサ vol.4」で高さんが・・・

CDを持ってきてくれて、自分が出会ってきたボサノヴァを紹介していました。

京都のヴァージンで視聴して気に入った「Ike Quebec(アイク・ケベック)」の「Bossa nova soul samba」をめっちゃ聴いていたそうです。当時はラテンジャスかなと思って聴いていたそうです。

民族音楽も好きで、その流れでフランスものも聴いていて「Pierre Barouh(ピエール・バルー)」のこのアルバムも聴いていたそうです。ボサノヴァで有名は「Água de Beber(おいしい水)」も当時は知らずにフレンチ・ポップスなのかなって感じで聴いていたそう。

その後、セルメンも好きになって色々聴いて、この「BRASIL’65」が一番オススメだそうです。私も好きです。ギターがRosinha de Valenca(ホジーニャ・ジ・ヴァレンサ)なんですよねー。

こんな感じの女の人なんです。カッコイイです。

ジャズも好きでサンバ・ジャズもよく聴いていたそうで、この「Tenório Jr.」とか「Tamba Trio」も好きだったそうです。バーデン・パウエルは名前は知っていたけど、教室に来てから知ったそうです。高さんと言えば教室の発表会でバーデン・パウエルを弾いているイメージだったので意外で面白い。なるほど~と思いました。

こんなライブにCDを持ってきてお話するのも面白いなーと思いました。

毎回教室の「ライブができるレベル」の生徒さん達が登場して色んなステージを見せてくれる「ポルケボッサ」。明日はいよいよringoさんと河井さんの登場です。どんなステージになるのかな。今回も楽しみです。ご予約いただいた皆様、明日お待ちしております。よろしくお願いいたします。

映画『ボサノヴァ~撃たれたピアニスト』の話

映画に行った時にもらってきたポストカード。

ポストカードの左下のQRコードを読み取ると30分ほどのメイキング映像が出てきます。映画を見た方はぜひこちらも。

教室で宣伝してフライヤーとか配ったけど、実際に見たら内容がヘビーで、私のオススメで見たのに嫌な思いをしていたら悪いなと思ってしまいました。

上映時間のタイミングが一番よかったので京都の映画館で見たんですが、見終わったあと鴨川を歩きながら言葉もなく、ただ桜が咲いていました。

そんな映画だけど、皆んな「見て、よかった」と言ってくれて、詳しく知らなくて見に行ったけど、見ないよりはやっぱり見て良かったと。音楽もよかったし、映像もよかったと。ボサノヴァ好きの皆さまには、ギリギリ合格点?ホッとしました。

私的にはDVDが出たらきっと買ってしまいそうな感じです。毎回ボサノヴァが好きでブラジルの歴史とか知ると、1958年から1962年頃まで続いたボサノヴァ第一波の後、ブラジルでも1964年には3月31日に右派の軍事クーデターが起こるし、ボサノヴァどころではなくなり辛くなります。ボサノヴァが生まれたブラジル音楽の新しい波と軍事クーデター。光と影。

パンフレットも買いました。こちらも買ってよかったです。上映はもうちょっとで終わりそうなので気になる方はお早目に。

そうそうこの映画の話題で、昔みた映画「ジョアン・ジルベルトを探して」の話が出てきて、去年から教室に来た生徒さん達が「あれも見たけど、割と面白かったんでコレも行こかな・・・」って言ってました。そういう人が通ってくれる教室なんだなと改めて思ってボサノヴァに感謝!

追記:心斎橋で見た生徒さんで「僕しか映画館にいなくて貸し切りで見ました」と言う方が。人気ないの?ちなみに梅田で見た生徒さんが「予約が2名しかいないから、人気ないと思ったけど、直前にめっちゃ来てけっこう埋まってましたよ」とのこと。場所や時間によるのかな。一人で貸し切りで見るなんて貴重な体験。

追記2:映画館で「寝てしまった」という人が。「登場人物が多すぎて、わからなくなって」「なんで亡くなったのか分からなかった」って聞いて笑いました。重い気分にならずによかったかも。「もっと音楽が多かったらよかったなぁ」とのこと。

行きます!気になる映画『ボサノヴァ~撃たれたピアニスト』

久しぶりの気になる映画のお話を。こちらの『ボサノヴァ~撃たれたピアニスト』。

題名からして気になる。「ボサノヴァ?」「撃たれたピアニスト??」

アカデミー外国語映画賞受賞作「ベルエポック」のフェルナンド・トルエバ監督が、「チコとリタ」でもタッグを組んだハビエル・マリスカル監督と共同監督を務め、ブラジル音楽の伝説的ピアニストであるテノーリオ・ジュニオルを題材に、ラテンアメリカの光と影を描いたアニメーション映画。

1950年代末、ブラジルのボサノバが音楽の歴史を変え、エラ・フィッツジェラルドからフランク・シナトラまで世界中のアーティストがブラジル音楽を歌いはじめた。時は流れ、現代。ボサノバの歴史について調べるためニューヨークからリオデジャネイロへやって来た音楽ジャーナリストのジェフ・ハリスは、サンバジャズで名を馳せた天才ピアニスト、テノーリオ・ジュニオルの存在を知る。その足跡をたどると、彼はブエノスアイレスでのツアー中に謎の失踪を遂げていた。

映画.comより

映画の情報は→「オフィシャルサイト」をご覧ください。

動画もあります。

これは行かなくちゃ。大阪は4/11から梅田や心斎橋で上映されるそうです。楽しみですね。

追記:行ってきました。続きはこちら→「映画『ボサノヴァ~撃たれたピアニスト』の話」をご覧ください。

今朝・・・

今朝、カルロス・リラさん(90歳)死去のニュースを知りました。12月16日夜中、リオデジャネイロの病院で亡くなったそうです。

写真は「ボサノヴァの教科書」より。

このギターを弾いている男性がカルロス・リラで、後ろで歌っているのがナラ・レオンです。2人はかつてギター教室の先生と生徒の仲だったわけです。こんな絵になる教師と教え子ってちょっといないですよね。

ボサノヴァの教科書より

カーネギー・ホールのカルロス・リラです。この時期、アメリカのジャズは壁にぶつかっていたわけですが、こんな新鮮なブラジルの若きボサノヴァ・ミュージシャン達がアメリカ音楽界に登場した瞬間です。

ボサノヴァの教科書より

先日カルロス・リラのレコードを買った所でした。今朝も聞いてます。

心より謹んでご冥福をお祈りいたします。

今朝・・・

今朝、アストラッド・ジルベルトさん死去のニュースを知りました。

世界的な大ヒット曲「イパネマの娘」を歌ったアストラッド・ジルベルト。

例のブライアン・マッキャンの本「ゲッツ / ジルベルト 名盤の誕生」(過去のブログ)によると、『「イパネマの娘」はなぜポピュラー音楽として世界的に大ヒットしたのか?』の問いの答えはアストラッド・ジルベルトだとありました。彼女が歌ったからこそ、シングル盤「イパネマの娘」がポピュラー音楽として世界的に大ヒットしたんだ、と。

心より謹んでご冥福をお祈りいたします。