19 / Oct / 2014 (sun) 第12回 発表会にて / 第二部
※演奏者名の後、「」内は曲名、*印は弾き語り、また()内は発表会の出演回数です。
12番:田辺さん「Chora tua tristeza/悲しいなら泣いてごらん」*(3)
3回目の出演になる田辺さん。まだ3回目?というぐらいうちの教室の弾き語り部を引っ張っていってくれています。そんな田辺さんが今回取組んでくれたのはオスカー・カストロ・ネヴィス16歳の時の作品です。スピード感のある演奏でぐいぐい会場の空気を熱くしていってくれました。歌もギターも安定感が増してきて、ほんとに上手くなってきたな~と感心していました。最後まで安心して聴くことができました。今レッスンではソロギターに取組んでいるので、また一段とパワーアップしそうです。楽しみにしています!
13番:中村さん「Manhã de carnaval/カーニバルの朝」(2)
2回目の出演になる中村さん。僕がMCをしている時にBGM替わりにさりげなくジャジーなフレーズを弾いたりと芸達者なところも見せてくれました。本編では音が小さいのが課題でしたが、それも克服できていました。少し速めのテンポでテーマを弾ききった後、ちょっとロックっぽいリフやソロを弾くアレンジを加えて楽しませてくれました。ありがとうございました!
14番:北村さん「Fly me to the moon/フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」(初)
交流会には参加していましたが、発表会は初出演の北村さん。第一部の長野さんに続いてこの曲に挑戦。北村さんは弾き語りではなくソロウクレレで(楽器だけ)の演奏を披露してくれました。伸びと透明感のあるキレイな音色で、少しゆっくりめのテンポで丁寧さを感じさせる演奏は、聴く人をリラックスさせてくれたと思います。課題だった難しいコードチェンジもなんとか弾けてたのでよかったですね。まだ1年未満とはとても思えない落ち着いた演奏は、これからも期待大です。お疲れ様でした!
15番:佐藤さん「O leozinho/レオジーニ」*(2)
昨年は娘さんとのデュオで参加してくださった佐藤さん。今回は独り立ちのソロデビューです。曲はカエターノ・ヴェローゾの名曲。佐藤さんの歌とギターで十分魅力的なのですが、佐藤さんからの希望で、僕が司会席から口笛でイントロと間奏をサポートしました。僕の口笛はともかく、リズムとテンポがいいから、ノリが凄くいい演奏だったと思います。ちょっと甘めの声も曲に合っていて素敵でした。今回のギターは伴奏だけでしたが、単音のソロなども上手な方なので、次回はそういう側面も出せるといいですね。楽しみにしています。ありがとうございました!
16番:下田さん「Garota de Ipanema/イパネマの娘」(初)
下田さんも交流会は参加していましたが、発表会は今回が初めてです。曲はボサノヴァの超定番曲。でも最近の発表会では弾いてくれる人が少なかったので、久々に発表会で聴けて嬉しかったです。前半は少し緊張気味でしたが、時間が経つにつれ緊張もほぐれたのか良い演奏を聴かせてくれました。ギターの甘い音色が耳に心地よく、テンポもしっかりしているのでじっくり名曲に浸ることができました。素敵でしたね。お疲れ様でした!
17番:西村さん「Zabelé/ザベレ」*(初)
昨年の発表会では受付の仕事を手伝ってくれていましたが、今年は出演者としてステージに登場してくれました。曲はカエターノとガル・コスタの名盤「Domingo」からです。苦手なイントロもしっかり弾けて乗っていけたのか、その後もテンポもよく、伸びやかな歌声でしっかりと曲の魅力を表現してくれました。親指で弾くベース音もしっかり出ていたのでビートもしっかりしていたし、とてもいい演奏だったと思います。
素敵な歌声ありがとうございました!
18番:高さん「Consolação/コンソラソン」(4)
昨年まではウクレレで参加していた高さん。今年からギターに転向です。曲はバーデンの名曲です。ギターに転向して最初に取り組むような簡単な曲ではないのですが、本人の希望がバーデンをやりたいということだったので、この曲を最初に練習しました。演奏は最初、緊張してちょっと止まり、また最初から弾きなおすことになりましたが、そこからは圧巻のギターでした。テーマはもちろん自分でアレンジしたソロまでキレキレの演奏を披露。会場を圧倒していました。凄いですね。でもまだレパートリーがこれだけなので、今後はどんどん増やしていきましょう。これからもよろしくお願いします!
19番:村岡さん「Pua Lililhua/プア・リリレフア」*(初)
初出演の村岡さん。交流会なども参加したことがなく、いきなりの発表会です。フラを習っていてハワイの文化が好きなので、曲もハワイのフラの曲を選んで演奏してくれました。本人は歌の音程に自信が無いとのことでしたが、本番はバッチリ歌えてましたね。ウクレレと声のバランスもよく、そして間奏のウクレレソロもしっかり弾けていました。フラ仲間も応援に来て下さってホームで演奏しているように感じたのかもしれませんね。堂々とした演奏が素敵でした。ありがとうございました!
20番:堀田さん「Você/あなた」(3)
3回目の出演の堀田さん。今回は中村善郎さんの「Tocar como cantar」に収録されているものを自分で耳コピしてくれました。そして、間奏にこっそり「Samba de uma nota só/ワン・ノート・サンバ」を挟むという憎いアレンジを披露。最初はちょっと緊張気味かなと思いましたが、中盤からはドライブ感が出てきて本領発揮の演奏。淀むことのないスムースなフレージングが見事でした。バーデンを弾く男性陣とは違い、柔らかさがボサノヴァのいい部分を表現してくれているように感じました。素敵でした!
21番:高木さん「Wave(Vou te contar)/波」*(3)
今年の3月に僕と一緒にライブをした高木さん。今回で3回目の発表会です。ライブでは素敵なオリジナル曲を演奏してくれたのですが、今回はジョビンの名曲に挑戦です。レッスンの時は歌の音程とギターのベース音に課題を感じていたのですが、この日の演奏ではその課題がすべていい感じにクリアできていたので嬉しかったです。テンポも走ったりせず、速過ぎず遅過ぎずちょうどいいテンポで聴いていて心地よかったです。この日の彼の演奏が気に入った方は是非彼のオリジナル曲のYoutubeもチェックしてみてください。熱演ありがとうございました!
22番:奥野さん「O pato/オ・パト」(9)
お馴染みのうちの教室のマエストロ・奥野さんに第二部のトリを飾っていただきました。数えて9回目の発表会です。今回出演していただいた生徒さんの中では最多出演回数です。曲は明るくてちょっとユーモラスな味のあるボサノヴァの名曲です。ベテランらしく感情表現豊かなルバートのイントロから、アップテンポのテーマへ。スピード感もあっていい演奏でした。少しらしくないミスもあったのですが、それに動じることなく最後まで集中力を切らさずに情熱を持って演奏する姿は、若手の生徒さんたちのお手本となるようなステージでした。ありがとうございました!
この後、第三部に続きます。