最近は連日、発表会に向けての演奏が続いています。
演奏の時、間違えたらどうしよう?
「普段、よく間違える所を間違えた時はいいんだけど、本番なぜか練習では絶対に間違えないって所でアレ?ってなるんです。そんな時が本当に困るんですよね。」と言っていた生徒さんがいました。
確かに普段間違えないのに、何故か本番間違えて、どうだったか全く思い出せない時があります。
想定外を少なくする
そんな時の為に、想定外を少なくする、失敗しても「想定内」にしておく練習が大切です。
Bメロの所でうっかり演奏が止まってしまったら、「間違えました。すみません!」と言って「もう一度Bメロの頭から演奏します。」と言って、演奏を始める、と自分で決めておく事が重要です。
これがイントロでこけたら、「すみません、もう一回弾きます!」って言って、また最初から演奏する、Cメロで間違えたらCメロの頭から演奏し直すと決めて、Cメロの頭からすぐ演奏できる様に普段から練習しておきます。
そんな感じで、自分なりの小さな「立て直し方法」を決めて想定外を少なくしていく事が重要。さらに細かく『右手を上げて「すみません、もう一回弾きます。」と言う』と決めて、実際やってみてもいいと思います。本番を想定しての練習を続けていくんです。
何回も発表会に出ている生徒さんは、そんな所が上手い!
ステージで間違えた時はチャンスです。ポーカーフェイスでそのまま弾き続けるのもアリですし、自分のステージなので、自分なりの「立て直し方法」を決めて、想定外を少なくしていきましょう。
間違えて、頭が真っ白になった時の準備は、「結婚式」とか、人前で弾く時には必須のテクニックです。
最後まで緊張感を持って
本番の発表会では、間違えて「最初から弾き直しまーす!」って言うと、けっこう盛り上がるんですよね。すごい拍手で「ガンバレー!」ってなります。
だから安心かと言うとそうでもない。
「もう間違えてもいいや。」「何回でも演奏し直したらいいんだから。」って思って演奏してしまうとステージに緊張感がなくなって、一機にダラダラしたステージに変わってしまいます。面白い事に客席もダラダラした雰囲気になります。
せっかく今まで練習してきたのに、最後の所で自分の演奏に無責任になってしまう。プレッシャーから逃げたくてヘラヘラしてしまう。
そうなると、もったいない演奏になります。
ウチの教室の発表会は誰でも演奏できる訳ではなく、ある程度条件があります。その条件をクリアして参加しているので、けっこうしっかり演奏できる人が多いんです。
皆さん真面目にその曲と向き合って、ステージに立ったはずなのに、ヘラヘラしているともったいない。
そこはしっかり自分の演奏から逃げずに、今の自分の実力をしっかりそのまま受け止めて、最後まであきらめずに演奏してもらえればと思います。
ステージは自由
今までの発表会でも沢山の失敗からスターが誕生しました。
本番、演奏したらチューニングができてなくてパニック。先生がステージに上がってチューニングをしてあげる事態に。そこから「もう一回弾きまーす!」と演奏して、すごくちゃんと演奏できたので、「すごーい!」てなった生徒さんがいます。
他にもポルトガル語の歌詞を忘れて一部ラララ・・・で誤魔化して笑いをとって、最後まで歌いきってスターになった人もいます。
ステージは自由ですので、楽しんでもらえたらと思います。
今年の発表会もハプニングを味方にして、自分のステージを作っていってくれたらと思います。今年も新しいスター、待っています。
教室の観葉植物からそれぞれ新芽が出てきました。ボサノバ演奏を聴いてスクスク育ってます。今月は特に熱い演奏を聴きまくりの植物たちです。