教室あるある 自分の演奏動画を客観的に見れない。

先日、ケータイ用の三脚をもう1本買いました。

よく発表会の時に「撮影お願いします」とケータイを渡される事があるので用意してみました。

もちろん縦横自由なので、どちらか選んでください。

もっと軽い三脚もあったけど、軽すぎるのは持ち運びは楽だけど倒れやすいイメージがあって、ギターとかにうっかり倒れたら怖いので、軽くても割としっかりした三脚を買ってきました。

自分の演奏、見る派・見ない派

教室では自分の演奏動画を見る派見ない派に分かれます。

見ない派は、ステージには立つけれど自分の動画には興味なし。「弾き逃げ」じゃないけど(笑)、弾いたら終わりって感じで、まったく見ない。「恥ずかしい」「無理です」「過去は気にしないタイプ💛」って感じで動画の話はスルーしています。

あと、見る派は「ひとり反省会」的な感じでこっそり見る人もいるし、家族に見せてみて「息子がまったく無反応でした。笑」って言ってる人もいたり。SNSにアップする人もいます。

なかなか自分を客観的に見れない。

発表会の自分の演奏動画を見た人によく「どうだった?」と聞くと・・・

「なんか猫背でギターを構えてる姿がカッコ悪いなーと思って。」
「表情がない。」
「目つきがヤバい。」
「顔が青い。」
「歌ってる時に、眉毛が上下に上がったり下がったりしてて・・・そこが気になって、なかなか演奏にまで気持ちがいかない。」
「服装がちょっと・・・」
などなど・・・

なかなか自分の演奏の細かい所にまで意識がいかない。演奏前の段階で気になる点が多すぎて、自分ってこんな感じ??ってなるみたいです。なかなか自分の演奏を客観的に見て、聴く事は難しい。

ちなみに私の様に見ていた側からしたら、まったくそんな風に見えてなかった事ばかりで、「え?そうでしたか??」って感じの事が多いです。

ある人なんか「まだ実は見てないんです。一年前から一度も見てなくて・・・怖くて見れない。」って言ってました。その場合、見る派の見れない派かな。笑

ちゃんと演奏を聴こう!

「一年前の発表会の動画を必ず見て、イメージして練習しています。」と言う人もいました。さすがです。こういう人はちゃんとステップアップしていきます。優等生。

「思ったより演奏が良くてホッとしました。」「本番はもっとひどい演奏してしまったと思ってたんですが・・・」と言う声も。逆に動画を見て励まされるタイプです。

久しぶりに自分の昔の演奏を見た人が「あんなに自分が弾けてたなんて。当時は納得できなかったし、冷静に見れなかったけど、上手いやんて思って。」と言ってた人がいました。

その年に必死に練習して、一番その曲を上手く弾ける時期だから、後でビックリするって言うパターンもあります。

とにかく自分の動画を見た感想は人それぞれで面白いです。

基本的に楽器をする人ってシャイな人が多いから、自分の演奏動画をそんなに楽しく見れる人は少ない(特にウチの教室の生徒さん達はそんな感じです)けれど、自分の現状を知って、次につなげる意味で見ている人が多いのかな?と思います。

今年も動画が欲しい方、待ってます。ぜひ自分の演奏を見て、聴いてみてください。色々思う事はあると思いますが、楽器を弾けない人からしたら、やっぱり一人でステージに立って演奏している姿はかっこいいです。

本番をイメージして・・・

最近は連日、発表会に向けての演奏が続いています。

演奏の時、間違えたらどうしよう?

「普段、よく間違える所を間違えた時はいいんだけど、本番なぜか練習では絶対に間違えないって所でアレ?ってなるんです。そんな時が本当に困るんですよね。」と言っていた生徒さんがいました。

確かに普段間違えないのに、何故か本番間違えて、どうだったか全く思い出せない時があります。

想定外を少なくする

そんな時の為に、想定外を少なくする、失敗しても「想定内」にしておく練習が大切です。

Bメロの所でうっかり演奏が止まってしまったら、「間違えました。すみません!」と言って「もう一度Bメロの頭から演奏します。」と言って、演奏を始める、と自分で決めておく事が重要です。

これがイントロでこけたら、「すみません、もう一回弾きます!」って言って、また最初から演奏する、Cメロで間違えたらCメロの頭から演奏し直すと決めて、Cメロの頭からすぐ演奏できる様に普段から練習しておきます。

そんな感じで、自分なりの小さな「立て直し方法」を決めて想定外を少なくしていく事が重要。さらに細かく『右手を上げて「すみません、もう一回弾きます。」と言う』と決めて、実際やってみてもいいと思います。本番を想定しての練習を続けていくんです。

何回も発表会に出ている生徒さんは、そんな所が上手い!

ステージで間違えた時はチャンスです。ポーカーフェイスでそのまま弾き続けるのもアリですし、自分のステージなので、自分なりの「立て直し方法」を決めて、想定外を少なくしていきましょう。

間違えて、頭が真っ白になった時の準備は、「結婚式」とか、人前で弾く時には必須のテクニックです。

最後まで緊張感を持って

本番の発表会では、間違えて「最初から弾き直しまーす!」って言うと、けっこう盛り上がるんですよね。すごい拍手で「ガンバレー!」ってなります。

だから安心かと言うとそうでもない。

「もう間違えてもいいや。」「何回でも演奏し直したらいいんだから。」って思って演奏してしまうとステージに緊張感がなくなって、一機にダラダラしたステージに変わってしまいます。面白い事に客席もダラダラした雰囲気になります。

せっかく今まで練習してきたのに、最後の所で自分の演奏に無責任になってしまう。プレッシャーから逃げたくてヘラヘラしてしまう。

そうなると、もったいない演奏になります。

ウチの教室の発表会は誰でも演奏できる訳ではなく、ある程度条件があります。その条件をクリアして参加しているので、けっこうしっかり演奏できる人が多いんです。

皆さん真面目にその曲と向き合って、ステージに立ったはずなのに、ヘラヘラしているともったいない。

そこはしっかり自分の演奏から逃げずに、今の自分の実力をしっかりそのまま受け止めて、最後まであきらめずに演奏してもらえればと思います。

ステージは自由

今までの発表会でも沢山の失敗からスターが誕生しました。

本番、演奏したらチューニングができてなくてパニック。先生がステージに上がってチューニングをしてあげる事態に。そこから「もう一回弾きまーす!」と演奏して、すごくちゃんと演奏できたので、「すごーい!」てなった生徒さんがいます。

他にもポルトガル語の歌詞を忘れて一部ラララ・・・で誤魔化して笑いをとって、最後まで歌いきってスターになった人もいます。

ステージは自由ですので、楽しんでもらえたらと思います。

今年の発表会もハプニングを味方にして、自分のステージを作っていってくれたらと思います。今年も新しいスター、待っています。

教室の観葉植物からそれぞれ新芽が出てきました。ボサノバ演奏を聴いてスクスク育ってます。今月は特に熱い演奏を聴きまくりの植物たちです。

発表会まであと10日!

発表会まであと10日。この時期のレッスンでよく出てくる話をまとめてみました。

まず弦の張り替えの話がよく出てきます。
人によって色々だけど1週間前に張り替える人が多いです。前にクラッシックギターを習っている友人が「前日とか直前に張り替える」と言っててびっくりしました。人それぞれですね。張り替えたての弦はいい音がしますが、チューニングが狂いやすいから、だいたいは直前はさけて1週間前くらいに張り替えます。ちなみに僕は3日前くらいかな。
過去のブログ→「弦の種類

あと当日の服装の話なんですが、ツルツルすべる素材の洋服を着て楽器が滑ってうまく弾けなかったり、アクセサリーが当たって弾きにくかったりする場合があるので要チェック。当日の洋服を一度着て演奏してみる事をオススメしています。
参考のブログ→「『準備が全て』な話

それから演奏する時のメンタルの話もよく出てきます。
練習方法も色々あって、友達の前で弾いたり、家族の前で弾いたり、晴れた日は公園で演奏してみたり。
スマホで録音や録画するだけでも結構プレッシャーがかかります。
他にはノーミスで1曲弾けるまでずっと演奏する。一つでも間違えると最初からやり直す。これをすると最後の方は「もうすぐノーミス出来る!」と思って緊張してくるんです。
一度お試しください。
参考のブログ→「ウォーミングアップなし?!

今年の発表会はどんな感じになるのやら。ちょっと週末寒くなるみたいなので、弾き語りの人は風邪などで喉を傷めないようにしてくださいね。

選曲方法

最近「発表会の選曲を皆さんどうやって決めているんですか?」とか「交流会に同じ曲で出てもいいんですか?」など質問があったので、その事について書いてみます。

曲はレッスンで習った曲から選曲しています。
そして発表会は、前の発表会後から次の発表会の間で、習った曲の中から選びます。発表会は10月にあるので、だいたい今くらいの11月から翌年の9月くらいまでに習った曲の中から生徒さん達が選曲します。

また交流会は過去に演奏した事のある曲を何回もチャレンジしてもらってOKです。交流会は「人前で演奏する練習」の場なので、メンタルトレーニングが主です。なので特に今期に習ったものでなくてもいい事にしています。

選曲する上で「交流会」をうまく利用して決める方法もあります。例えば、

1.交流会で弾いてみて、いけそうだと思ったら発表会にも参加して同じ曲を披露する人。
2.交流会に3回参加して全部違う曲を演奏してみて、その中で一番気に入ったものを発表会の曲に選ぶ人。
3.交流会に3回参加して全部同じ曲を演奏して、本番の発表会でも同じ曲で参加する人。

上記以外にも、
4.発表会だけの参加の人
5.交流会で演奏した曲と違う曲を本番の発表会で演奏する人

などなど、色んなパターンがあるので、生徒さん自身でよく考えて「交流会」をうまく利用しつつ、発表会の曲を選んでもらえればと思います。

この時期、教室では「来年の発表会の曲、〇〇をしたいです。」と早速言ってくる生徒さん達がいます。あと忘年会用の仕込み曲をレッスンでやっている生徒さん達もいますし、色々とイベントを見据えて選曲する姿は楽しそうです。


「曲選びは楽しいけれど、自分の選んだ曲が出来るかどうかは・・・とほほ。」と言うのがウチの教室の「あるある」です。こんなん弾けたらカッコイイな~と憧れはあるけれど、なかなか突然上手くなったりしない。毎日少しずつ弾いていって、一歩一歩頑張っていかないと。それが楽器の楽しい(やめられない)所かもしれません。

手が痛いのはダメ!

ギターを練習していて手首とか関節が痛いと言う生徒さんがいます。
真面目に一生懸命練習してきてくれているのはわかるけど、痛くても我慢して弾き続けるのは危険です。
弾く時に痛い!と思ったら弾き方がおかしいと思ってみてください。根性論で力まかせに弾くのは身体を悪くするだけです。

ギターの構え方や左手の親指の位置だとか、色々実験して変えてみて、自分が痛くなく弾けるポイントを探してみてください。とは言え焦らずゆっくりと。

以前、何年も通ってくれている生徒さんから「ようやく先生の言う『力を抜いて!』ということが少し分かってきたような気がします。」と笑顔で言われたことがありました。とにかく最初から力を抜くことは難しいのですが、力はそんなに要らないということを忘れずに。

スポーツでも職人さんの作業なんかでも、うまい人は力みがない。最初からそうじゃないと思いけど、力みがない姿が理想です。プロのギタリストでもフォームはさまざまですから、焦らず自分の楽な弾き方を探してみてください。

痛いのはダメですよ。

なんでもそうですが、余分な力はいりません。

過去のブログ→「ギターの構え方