ギター製作日記・五日目 表面板編

表面板に残りの力木を加えていきます。

●接着したあと、おおまかにカンナをかけます。
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●そして音質に直接関わる微調整は先生がやってくれました。というか先生しかできません。
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●最後にペーパーをかけ、角が無いように仕上げます。
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ギターを製作してて思うのは、細かい作業の積み重ねがいかに大切かということ。と同時に、細かい部分にこだわるあまり、全体を、そしてその作業の最終的な目的を忘れるようではダメだということ。繊細に、大胆に作業していくことが大切。これってどんなことにもあてはまることですよね。言うのは簡単なんですが・・・ほんまに勉強になってます。

ギター製作日記・五日目 側板と裏板の接着編

五日目の続き、側板と裏板の接着です。

●まず、昨日パープリング材で固めた側板に沿って裏板の形状を線引き。ベルトサンダーで削り出し。これも難しいので先生にお任せです。ほんまに難しいんですよ・・・先生ありがとうございます。
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●側板のパープリングに、裏板の力木が入る溝をノミとカッターで作ります。そして接着剤を塗っていきます。
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●裏板をはめて固めていきます。
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●こんな感じで一日乾かします。写真では分かりにくいですが、裏板がごくわずかですがキレイにアーチを描くように膨らむようになってます。この微妙さが絶妙なんですね。
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●上から見るとこんな感じです。
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まだ『表面板編』に続きます。

ギター製作日記・五日目 ブリッジ編

今日はまずブリッジから。

●朝、先生のところに行くと、すでにこれが用意されていました。材は黒檀です。上が今から加工する僕の分、下がある程度加工された先生の分。もちろんこの形に切り出すのも先生の手作業です。市販のものではありません。
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●先生は曲面をつけるのにベルトサンダーを使用します。これ簡単そうに見えるけど、かなり難しいです。僕は表面板の時に失敗しかけました。それを先生は事も無げにやります。恐るべし。
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●おおまかに仕上げたものの断面です。ちょっとピンボケですが、キレイに曲面になっているのが分かるでしょうか?3つある山の真ん中は、後からナイフとヤスリを使用して、キレイな曲面に加工しやすいように、さらに細い溝がついてます。
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●弦を通す穴を空けます。写真は先生ですが、3・2・1弦はやらせてもらえました。かなり神経使った。この穴の並びにも音作りの秘密があります。
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●ナイフで削り、ペーパーを荒いものから細かいものへとかけていき、ピカピカにします。そして先にブリッジだけ塗装します。塗るのはセラックというニスです。先に塗る理由は、ボディと一緒に塗ると黒檀の黒がボディに流れ出すため。先に塗ってある程度固めておきます。かなりキレイに仕上がって、感動しました。先生は市販のギターを見るときは、必ずここもチェックするそうです。ここが丁寧にできているかどうかで、そのギターが丁寧に作られたものかそうでないのかが分かるそうです。みなさんも市販のギターを買う際は、是非チェックしてみて下さい。
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『側板と裏板の接着編』に続きます。

ギター製作日記・四日目 側板・パープリング編

続いて側板編。

●側板を型にはめ、下に木をはさんで高さを調節。はみ出た部分をカンナで削ります。
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●出来上がりはこんな感じ。
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●続いて表面板・側板・裏板を繋ぐパープリング材を作る。側板を曲げるときに使用したヒーターが再登場。サクラの木をギターのボディの形に曲げていきます。
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●先ほどの型にはめた側板に接着し、なんと洗濯バサミ(!!)で補強します。
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●凄いでしょ(笑)。
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今日の全体の作業はここまででした。歩みはのろいけど、焦らずにいいものが出来るように頑張ります。

ギター製作日記・四日目 表面板編

今日も頑張ってきました。

●縦の力木を表面板の裏に貼ります。
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●乾いてからはみ出た接着剤を削り、力木にペーパーをかけます。そして音色に大きく影響をする力木の高さ決め、ナイフ・カンナで削ります。この高さの調整は先生でないと無理。絶対無理。先生が神に見える瞬間。
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●叩いて音をチェック。ほんとに微妙な差異ですが、これで分かるそうです。僕も何となく聴き分けられるような気もしますが、削るのは先生でないと絶対無理・・・これは神業です。
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●とりあえず縦の分は終了。先生お疲れさまでした。
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●続いて横の力木を貼り、プレス。
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とりあえず今日の表面板の作業はここまで。側板・パープリング編へ続きます。