ギター製作日記 十四日目

●前回の日記で書いたとんでもないことというのは、写真のボディ真ん中あたりの色むらのことです。ペーパーかけを頑張りすぎた・・・塗っても塗っても治らなかったので、いったんそこのニスを全部はがしてから再度先生が塗ると治りました。さすが先生!その写真はまた後で。
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●で、この日の作業はフレットの磨きから。ネック側・ボディ側の両方からヤスリで磨きます。手抜きせずに一つずつ丁寧に。そのときに指板を削らないように下敷きをあてます。その後400番のペーパーでキズをフラットにし、800番でキレイに磨きます。
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●アーマーオイルを塗ってフレット・指板は終了。
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●ブリッジとボディを接合するさいに杭を打ち込んだときの穴を、黒檀の粉で埋めました。写真ではそう見えないけどキレイですよ。
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●そしていよいよ弦を張ります!!この時点で弦を張るのは早いと思うかもしれませんが、弦高・ナット・ブリッジ他様々なところをチェックするためと、1週間ほど弾き込んで塗装(ニス)をその振動で木に染みこませていくために張ります。そうするとまた1週間後に塗装面が凸凹になるので、さらにフラットにするために塗り重ねていきます。この作業がとても重要なんです。ところが事件発生・・・
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●弦も張ってとうとう完全なギターになりました!!感動です。またこの写真で前編に書いた色むらが無くなっているのが分かります。
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●で、事件発生というのは、ペグの接着が完全に乾いていなくて、3・4・6弦がチューニングできない・・・仕方がないのでペグの接着をやり直すことに。結局2日間は弾けないことに・・・(涙)
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●気を取り直して裏面とサイドの塗装面の凸凹を無くすためのペーパーがけをやります。水ペーパーで丹念に。
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●分かりにくいかもしれませんが、だいぶツルツルになりました。
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●この状態で自宅に持って帰って、金曜の朝まで乾かしていきます。今も部屋にこいつがいます。眺めてはニヤニヤしてます(笑)。早く弾きたい!!!
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ギター製作日記 十三日目

●先生がブリッジを製作してくれてます。
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●仮ではめているところ。この後、ブリッジとナットが付いた状態で、角度などネックの状態をチェック。いい状態なので、いよいよ塗装です。
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●その前にヤスリとペーパーで握り具合を調整。
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●ようやく塗装。ボディと同じく重ね塗りをしていきます。
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●ええ色!
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●再度天井から吊るして乾かします。
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●完全に乾く前にペーパーをかけて、砂のような石(名前不明・・・)をふりかけ、細かい木目の溝を埋めて再度塗ります。
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●仕上げに向けて塗り重ねます。
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●第一次ネック塗装終了。
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●そしてボディの塗装も仕上げにかかります。まずはいったん塗装が乾いたボディの表面の凸凹が無くなるようにペーパーをかけます。
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この後、オレがペーパーをかけすぎてトンデモナイことに・・・。まぁちゃんとリカバーできたんですが(正確には先生のゴッドハンドによりリカバー・・・)詳細はまた明日お知らせします。

ギター製作日記 十二日目

土曜に行った時のものです。

●前回製作した指板をいよいよネックに取り付けます。もちろんタイトボンドです。
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●暖かい空気は上の方にたまるので、接着後、バイスで固定して天井近くに吊ります。
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この後のペグ作りに続きます。
●黒檀の角材からペグのカバー(?)を12個分(オレのが6個・先生ので6個)作ります。まずペグを回し道具(名前分かりません)に入るように寸法を測り、線を入れ、ネジ止め用の穴を上下に空けます。
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●指にフィットするように、ベルトサンダーで表面を曲面にしていきます。
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●こんな感じ。分かりにくいかな?
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●240番・800番・1200番とペーパーをかけていき(800番と1200番は水をつけながらかけます)、仕上げに2000番でオイルをつけながら磨きます。
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●写真がピンぼけで申し訳ないんですが、右側の2個が磨いたもの、左側をこれから磨いていきます。
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この黒檀のペグの肌触りが大好きで、加工が面倒なんですが無理言ってやらせてもらってます。またライブで機会があればみなさんにも触ってほしいと思ってます。

ギター製作日記 十一日目・後半『塗装編』

●まずは塗装の前に、前回削る前だったヘッドの表面をベルトサンダーで磨きます。こんな感じのデザインにしました。めっちゃ気に入ってます。
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●塗装の前に、ペーパーを角材に巻きフラットにして磨き、汚れを落とします。
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●ハケでニス(セラック)を塗っていきます。写真は3回目ぐらい。5回ぐらい軽く重ねて塗り、ある程度乾いたらペーパーでこすりムラを無くしていきます。そしてまた塗って・ペーパーをかけて・・・という作業が40回ぐらい繰り返します。
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●途中、先生は外に出て、ギターでゴルフスイングをするように振り回して乾かします(笑)。おちゃめな先生です。
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●とりあえず8回塗ったところで、レッスンのため自宅に戻りました。サウンドホールから見えるのは、中にニスが垂れないようにタオルを突っ込んでいます。
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レッスンの中休みの間に、また工房に赴いてサイドと裏板を塗りましたが、デジカメを忘れてしまいました・・・。なのでサイドと裏はまた明日掲載します。

この調子だと、頑張ったら2/14か2/19のどちらかのライブに間に合いそうです。間に合わせたいな~・・・

ギター製作日記 十一日目・前半『指板・フレット編』

●指板にフレットの溝を刻むためのガイド。隙間から覗いている黒いのが指板になる黒檀です。ちなみに指板の形にする加工もしたんですが、カメラに撮るのを忘れてました・・・
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●ガイドに沿ってノコギリで溝を刻み込む。写っているのは先生が手本を見せているところ。この後ちゃんと自分でやりましたよ!
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●フレットを指板の長さに合わせて切る。先生は長いフレット(ウン10mのグルグル巻きのやつ)をまとめて買うので、1個ずつ長さを合わせて切り出します。ちなみに材料は真鍮・銅・銀の混合だそうです。
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●カナヅチのプラスティック製の部分でフレットを打ち込んでいきます。指板から浮くことのないようにしっかりと打ち込み、かつ潰れないように気をつけます。
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●ネックにセットしたとこ。まだ接着はしてません。ワクワクしてきました。
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後半の『塗装編』に続きます。