ギター製作日記・六日目 TOP+パープリング / 高校サッカー決勝について

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今日はレッスン後、2時間だけ作業に行ってきました。表面板サウンドホール付近のペーパーがけと、すでに組みあがっている側板+裏板に表面板を取り付けるためのパープリングの接着をしてきました。写真はパープリングを接着したところです。再度洗濯バサミが登場です(笑)。明日は朝から作業です。明日中にはボディが全部組みあがる予定。先生によると『驚異的な早さ』だそうです。そうは思えんのですが・・・でも早く弾きたいです♪

明日の高校サッカーの決勝が凄く楽しみ。野洲高校のサッカーはかなりヤバイ。ポゼッションサッカーの極み。あれを可能にしているのは選手個々のテクニックに負うところも大きいけど、絶妙な選手間の距離の取り方・ボールのないところでのポジショニングの判断・その判断のスピード・その戦術の目的を選手全員が理解し意思統一がなされている、など様々な点で一朝一夕では不可能な、もの凄い鍛えられ方をしていると思う。特筆すべきは『判断力を徹底して鍛える』ことを行っている点にあると思う。『自分で考える力』を身につけた『個人』が、『組織』を意識して動けるようになった集団は強い。だからオリジナリティがあり、自由があり、楽しさがあり、行き詰った展開を打開する力がある。高校サッカーであれをやった監督は凄いと思う。監督は『高校サッカーに革命を』と発言しているようですが、日本のサッカーの革命になればいいと思う。フィジカルでは劣る日本が世界で対抗するためのオリジナルなサッカーかもしれない。あの一見自由奔放に見えるサッカーが、サッカーはもとよりあらゆる『組織』というものへの一つのヒントになっているように自分は感じています。

ギター製作日記・五日目 表面板編

表面板に残りの力木を加えていきます。

●接着したあと、おおまかにカンナをかけます。
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●そして音質に直接関わる微調整は先生がやってくれました。というか先生しかできません。
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●最後にペーパーをかけ、角が無いように仕上げます。
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ギターを製作してて思うのは、細かい作業の積み重ねがいかに大切かということ。と同時に、細かい部分にこだわるあまり、全体を、そしてその作業の最終的な目的を忘れるようではダメだということ。繊細に、大胆に作業していくことが大切。これってどんなことにもあてはまることですよね。言うのは簡単なんですが・・・ほんまに勉強になってます。

ギター製作日記・五日目 側板と裏板の接着編

五日目の続き、側板と裏板の接着です。

●まず、昨日パープリング材で固めた側板に沿って裏板の形状を線引き。ベルトサンダーで削り出し。これも難しいので先生にお任せです。ほんまに難しいんですよ・・・先生ありがとうございます。
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●側板のパープリングに、裏板の力木が入る溝をノミとカッターで作ります。そして接着剤を塗っていきます。
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●裏板をはめて固めていきます。
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●こんな感じで一日乾かします。写真では分かりにくいですが、裏板がごくわずかですがキレイにアーチを描くように膨らむようになってます。この微妙さが絶妙なんですね。
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●上から見るとこんな感じです。
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まだ『表面板編』に続きます。

ギター製作日記・五日目 ブリッジ編

今日はまずブリッジから。

●朝、先生のところに行くと、すでにこれが用意されていました。材は黒檀です。上が今から加工する僕の分、下がある程度加工された先生の分。もちろんこの形に切り出すのも先生の手作業です。市販のものではありません。
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●先生は曲面をつけるのにベルトサンダーを使用します。これ簡単そうに見えるけど、かなり難しいです。僕は表面板の時に失敗しかけました。それを先生は事も無げにやります。恐るべし。
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●おおまかに仕上げたものの断面です。ちょっとピンボケですが、キレイに曲面になっているのが分かるでしょうか?3つある山の真ん中は、後からナイフとヤスリを使用して、キレイな曲面に加工しやすいように、さらに細い溝がついてます。
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●弦を通す穴を空けます。写真は先生ですが、3・2・1弦はやらせてもらえました。かなり神経使った。この穴の並びにも音作りの秘密があります。
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●ナイフで削り、ペーパーを荒いものから細かいものへとかけていき、ピカピカにします。そして先にブリッジだけ塗装します。塗るのはセラックというニスです。先に塗る理由は、ボディと一緒に塗ると黒檀の黒がボディに流れ出すため。先に塗ってある程度固めておきます。かなりキレイに仕上がって、感動しました。先生は市販のギターを見るときは、必ずここもチェックするそうです。ここが丁寧にできているかどうかで、そのギターが丁寧に作られたものかそうでないのかが分かるそうです。みなさんも市販のギターを買う際は、是非チェックしてみて下さい。
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『側板と裏板の接着編』に続きます。

ギター製作日記・四日目 側板・パープリング編

続いて側板編。

●側板を型にはめ、下に木をはさんで高さを調節。はみ出た部分をカンナで削ります。
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●出来上がりはこんな感じ。
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●続いて表面板・側板・裏板を繋ぐパープリング材を作る。側板を曲げるときに使用したヒーターが再登場。サクラの木をギターのボディの形に曲げていきます。
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●先ほどの型にはめた側板に接着し、なんと洗濯バサミ(!!)で補強します。
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●凄いでしょ(笑)。
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今日の全体の作業はここまででした。歩みはのろいけど、焦らずにいいものが出来るように頑張ります。